- Amazon.co.jp ・電子書籍 (245ページ)
感想・レビュー・書評
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作中のロマンス小説と、実際の恋愛小説があまりうまくかみ合わなくて、どちらも消化不良な感じが続いたけど、ロマンス小説については、翻訳者が創作した展開がとても興味深かった。
三浦しおんさんのエッセイ的なあとがきに少々びっくり…小説家と言えども、普通の人間なんだと妙に納得してしまった。 -
だれだってそりゃあ、5年つきあった相手が、30を目前にして突然『会社を辞めてきた。でへへ』とか言ったら動揺するよな。うん。する。してよし。
そりゃ動揺するわ。。 -
翻訳家のあかりは、イギリス中世騎士と美人な領主のロマンス小説を訳している。その小説とあかり自身の恋愛が交互に出てくる7日間の物語。
三浦しをんファンの私は、一気読みすることが多いが、今回最初は遅遅として進まなかった。でも、二つの物語の人間関係が分かってくると、俄然面白くなります。
翻訳の方は、女子は大好きな展開で、キャー、そんな〜、ちょっとエッチ〜、です。あかりが、突っ走って、超訳というか違う展開に筋を変えた体ですが、途中の布石にも読者は引っかかって予想通りの運び。これも作者ので計算なんでしょうね。
あかりの恋愛ので方は、彼氏の神名(かんな)が、素敵。実際こんな彼氏だと疲れてイヤだろうけど、とても魅力的です。
しをん様の自虐入りの長めのあとがきも楽しめます。 -
ふたつの物語を一度に読めたと思えば得した感じという本編はさておき、著者によるあとがきがとってもよかった。三浦しをんさんの人柄がでていて自然体の文章という気がしてとても好感が持てた。
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再読
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ロマンス小説の翻訳家と、その彼氏を中心としたドラマ。突然会社をやめてしまった彼氏と、その周辺のゴタゴタに加えて、作中作で翻訳中の作品も紹介されるのだが…。
ぬるい。ぬるすぎる。
甘いってわけでもなく、とにかくぬるい。作中作の内容が途中で展開してくるところがポイントなものの、それが「長い」と感じさせられてしまうので、やっぱり出来がイマイチなんじゃないでしょうかね。
で、現実の方も事件らしい事件が起こらないのが三浦しをんらしいところかもしれない。でもまあ、もうちょっと悩んだり落ち込んだり、葛藤があってもいいんじゃないでしょうかね。「こういう作品は、ヒロインとヒーローがすぐケンカをして」というのであれば、もっと喧嘩してややこしい話になっても良かったんじゃないですかね。
「あとがき」のほうが面白かったりしてね。ダラダラでしたけど。
電子書籍で購入したのだけど、必要ない目次で読み始めようとしたら五章に飛ばされたりしてイライラしたり。