絵巻水滸伝 第一巻 伏魔降臨 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 数年ぶりに再読。
    内容はかなり忘れてた。
    でも、やっぱり面白い。

    最近、北方謙三の『水滸伝』ばかり読んでたから、伏魔殿から魔星が逃げる場面が、何だか新鮮。

    王進の受難から始まって、史進、魯智深、林冲と続く展開。

    原典では大した見せ場のないキャラの掘り下げも良い。中でも打虎将李忠が最高。李忠が己を奮い立たせる場面が泣ける。

    敵キャラだと陸謙が印象深い。原典ではもっと小物だったと思うけど、本作ではしっかり悪役として存在感が有る。

    そして、本作の魅力はやはり絵だ。
    さすが絵巻と銘打たれてるのは伊達じゃない。

  • 第一巻「伏魔降臨」
     嘉祐三年春三月、霊峰竜虎山の伏魔之殿より百八の魔星が解き放たれた。三十六員天罡星、七十二座地煞星、運命の星々は混濁虚飾の世に降臨した。
     時は流れて北宋末、若き風流天子のもと、世は楽土の繁栄を極めていた。しかし、その爛熟の光輝の中で、すでに終末は始まっていた。
     若き侠客“九紋竜”史進は、流浪の元禁軍教頭・王進より武芸十八般の奥義を伝授され、江湖に旅立つ。その旅路で、史進は好漢・魯達とめぐり合う。義侠心から街の顔役を殺し、お尋ね者となった魯達は出家して“花和尚”魯智深と名を改め、桜散る晴明の日、相国寺において一人の男と運命の出会いを果たす。その男こそ八十万禁軍槍棒師範“豹子頭”林冲、宋国無双の武人である。しかし、間もなく林冲は太尉・高俅の奸計によって最愛の妻を失い、自らも捕らわれの身となってしまう。流刑に処せられ、闇に葬られようとした林冲を、間一髪、魯智深が救う。彼らは滄州の大侠客“小旋風”柴進の屋敷に身を寄せるが、やがて、そこにも執拗に追手が迫る。柴進は林冲を逃がすべく、一計を案じた。吹きすさぶ風雪の中、林冲は世に容れられぬ者たちの集う無頼の砦──梁山泊へと旅立っていく。

  • 読みやすく絵もきれい。

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