月と蟹 [Kindle]

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著者 : 道尾秀介
  • 文藝春秋 (2013年7月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (224ページ)

月と蟹の感想・レビュー・書評

  • うわー、これはとってもheavyな本だったぁ。

    小学生の子供たちっていうのは、ほんと大人が思ってる以上に、いろんなことを見て体験して、そして自分で解決できない分、いろんなことを考え溜め込んじゃうんだねー。

    慎一の気持ちがすごく分かって痛々しかった。私も、もし同じ立場に置かれたら、同じようなことをして考えてたと思う。
    でも、私が一番グッときたのは、春也の告白だった。
    なんかねー、すっごく悲しくって虚しくって可哀想だった。いつもつっぱっている子が泣いて告白する様がすごい印象深かった。
    春也には幸せになってもらいたい。
    反対に、あまり好きになれなかったのが鳴海。鳴海も鳴海でいろいろ背負って生きてるだろうけど、なんか慎一や春也とは違うのよ。可愛くないの。(笑)

    しかし、子供を主人公にした話で、ヤドカリを願掛けに殺していくのは子供たちのやりそうなことだけど、でもやっぱり読んでてかなり不快だった。

  •  海辺の町、小学生の慎一と春也はヤドカリを神様に見立てた願い事遊びを考え出す。無邪気な儀式ごっこはいつしか切実な祈りに変わり、母のない少女・鳴海を加えた三人の関係も揺らいでゆく。「大人になるのって、ほんと難しいよね」―誰もが通る“子供時代の終わり”が鮮やかに胸に蘇る長篇。直木賞受賞作。

  • なぜ小説を読み進めるのかというと、続きが気になるからでして。
    しかし、続きが気になる過程というのは様々なんだなぁ・・としみじみ感じたのが本作でした。
    本作を読み進められたのは、何か得体の知れない生き物を追う好奇心でした。慎一が特別なのか、自分が大人になり忘れてしまった感覚なのか、とにかく理解し難いが故に気になる、先が知りたいという一心でした。何というか、目隠しして本を読んでいるような感じでした。
    面白かったのかどうかは、よく分からない。道尾さんのことだから最後の一行の大爆発があるかも、という期待もかわされました。けど、何となく心に残った、良い作品でした。

  • 直木賞受賞後、すぐに読了。ダークな子供時代を扱った渾身の作品だが、期待値が高かったため、今ひとつ。気持ち悪さはあったが、あっ!!と思わせるやられた感はなかった。

  • 前から気になっていた本ですが、文庫版が出ていたので購入しました。
    実に道尾氏らしい話でした。
    人の感情の表裏というか…自分でも分からない心のそこにあるドロドロとしたものを垣間見た気がします。
    物事には正解も失敗もないし、善人も悪人もないんだろうな…と 思わず考えてしまった一冊。

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