羊をめぐる冒険 文庫 上・下巻 完結セット (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9234062749121

感想・レビュー・書評

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  • ブンガク
    かかった時間3時間(180分)

    村上春樹で初めて読んだ作品。ということはすなわち、自分にとってのディスイズザ村上春樹となる作品である。

    26歳で死んだ女の子、離婚した妻(スリップ1枚残さない)、耳のガールフレンド、鼠、羊の写真、相棒、いるかホテル、羊博士と羊男、ジェイ。

    やっぱり原点なので、とことん好きである。「世界の終わり」に象徴されるように、村上春樹の特徴は、ポエティックな要素と、非現実的だが筋道の通った現実性をもつ要素と、だと思う。たとえば「風の歌を聴け」や「アンダーグラウンド」なんかは前者が強く、「カフカ」や「ねじまき鳥」なんかは後者が強い作品なんだろう。そしてわたしはやや後者が好きなのだと思う。その意味でこの作品は、すごくバランスがいい、と思う。もちろん刷り込みなんだろうけど。

  • 村上春樹さんの小説の中でずば抜けて面白かったです。
    面白さに感動したので、読んだ後いろんな人におすすめしました。
    (他の小説はあまり個人的には好みではないですがエッセイは好きです)

  • 最後の方になればなるほど、謎が多くなり、そして謎めいたまま終わってしまった。読んでいる時は夢中になって読んで、読み終わると、あれ?と言う、村上春樹独特の世界観と罠にはまってしまいました。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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