黒い仏 探偵石動シリーズ (講談社文庫) [Kindle]

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  • 殊能将之の石動戯作シリーズ、第1作「美濃牛」と第2作「黒い仏」を読み終えた。

    「美濃牛」はギリシャ神話のラビリントスを題材にしてて、ミステリーとして面白いのは勿論、登場人物等の名前のネタ元を探すのも楽しかった。

    美濃牛→ミノ+タウラス→ミノタウロス
    暮枝市(くれえだし)→クレタ島
    天瀬(あませ)→てんせ→テセウス
    窓音(まどね)→アリアドネ
    代田(だいだ)→ダイダロス

    「黒い仏」は更に楽しくて、こっちは大好きなクトゥルフ神話から色々拝借してた。

    阿久浜 →アーカム
    夢求 →未知なるカダスを夢に求めて
    星慧 →星の智慧派
    上鳥 →ウェイトリー
    経典『妙法蟲聲經』→魔導書『妖蛆の秘密』
    『黄衣の王』の引用
    ギルマンズ・ホテル、ナイアルラ以下略 など

著者プロフィール

1964年、福井県生まれ。名古屋大学理学部中退。1999年、『ハサミ男』で第13回メフィスト賞を受賞しデビュー。著書に『美濃牛』『黒い仏』『鏡の中は日曜日』『キマイラの新しい城』(いずれも講談社文庫)がある。 2013年2月、逝去。

「2022年 『殊能将之 未発表短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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