殊能将之の石動戯作シリーズ、第1作「美濃牛」と第2作「黒い仏」を読み終えた。
「美濃牛」はギリシャ神話のラビリントスを題材にしてて、ミステリーとして面白いのは勿論、登場人物等の名前のネタ元を探すのも楽しかった。
美濃牛→ミノ+タウラス→ミノタウロス
暮枝市(くれえだし)→クレタ島
天瀬(あませ)→てんせ→テセウス
窓音(まどね)→アリアドネ
代田(だいだ)→ダイダロス
「黒い仏」は更に楽しくて、こっちは大好きなクトゥルフ神話から色々拝借してた。
阿久浜 →アーカム
夢求 →未知なるカダスを夢に求めて
星慧 →星の智慧派
上鳥 →ウェイトリー
経典『妙法蟲聲經』→魔導書『妖蛆の秘密』
『黄衣の王』の引用
ギルマンズ・ホテル、ナイアルラ以下略 など