キマイラの新しい城 (講談社文庫) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
3.47
  • (3)
  • (6)
  • (7)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 80
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (362ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 石動シリーズでは一番好き
    作者の博学さよ!
    シリーズ内でも物語のニュアンスをそれぞれ変えてるし
    もっと読みたかったな

  • 石動探偵の最終作です。必ず刊行順に読みましょう。オマージュですが、今回は、なんと「ムアコック」です。読み始めるとすぐに分かりますが、叙述トリックです、それも「ジーン・ウルフ」を彷彿させるではないですか。殺人事件の被害者が『Severian of Melniboné』として大立ち回り。密室殺人も探偵もどころか時代も入り乱れ、この作品は、ミステリなのかファンタジーなのか、別に何でもよくなりました。探偵はへっぽこですが、名刺は今回も大活躍でした。このシリーズ、これで最後とは本当に残念です。(2004年)

  • 三段論法。

  • 自分が中世ヨーロッパ世界まじで興味ないことがわかってしまった…。
    お城テーマパークで再現するのはいいなと思ったけど、事件のオチも解決もふーんで終わってしまった。
    これでもう読めないのか…

  • 石動戯作シリーズ第4作「キマイラの新しい城」読了。
    これでシリーズもファイナル。名探偵石動、アントニオ、水城にもう会えないのは寂しい。最後まで「ミステリー?」って首を傾げたくなるような、変化球のミステリーだった。

  • 真相提示前のあの推理と途中のヤクザとの乱闘シーンが楽しかった。解説で石動とアントニオのBLとしてのオイシさの言及は……

  • ミステリとしては稲妻卿の死の真相はうーんっていう感じ。
    現代の殺人事件についてはしっかり冒頭から答えは出てたので作りはうまいけれど。
    あともう今回の石動戯作は名探偵でもなんでもないし、アクィナス知ってるわけじゃなかったのかよ!という感じで、スケールダウン感甚だしい。
    でもこの作品の空気が好きだし、石動シリーズの最後ということで読み終えたくなかった、すこし鮎井先生の気分です。

  • 石動戯作シリーズ。

    美濃牛での初登場時の胡散臭さとユーモアが一変して、
    頼りないヘタレ探偵になってしまったことが残念。
    途中の作品を読んでいないだけに、ここまでで石動の扱いがどうしてこうなったのかが気になった。
    ワトソン役君の方が魅力的で、このキャラの生い立ちが知りたくなった。

    雷帝の複線はどうやって回収されるのだろうと期待していたが、
    ひねりなくストレートなオチだったのでちょっと肩透かし。
    ただ雷帝から見た現代社会の人・物への描写が面白かった。
    バイクへの感想が秀逸、知らない人にはそう見えてるのか。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年、福井県生まれ。名古屋大学理学部中退。1999年、『ハサミ男』で第13回メフィスト賞を受賞しデビュー。著書に『美濃牛』『黒い仏』『鏡の中は日曜日』『キマイラの新しい城』(いずれも講談社文庫)がある。 2013年2月、逝去。

「2022年 『殊能将之 未発表短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

殊能将之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×