私は、フジコ 殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫) [Kindle]

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  • 元アイドルの小川ルミに、初めて主役の話が舞い込んだ。高視聴率の再現ドラマ番組で「殺人鬼フジコ」を演じることになったのだ。フジコは十五人も殺害した平成の鬼女として、世間で大きく騒がれた犯罪者だった。大きなチャンスに、ルミは全霊を賭けてフジコを演じようと試みるが……。ベストセラーとなった戦慄のミステリー「殺人鬼フジコの衝動」と、その続編『インタビュー・イン・セル』の間をつなぐ短篇が電子書籍で登場です!

  • 俳優はドラマの配役イメージがそのままその俳優に影響する場合もある。特に有名でない場合はそのままの「悪」イメージが残ると言う。一度そのイメージがつくと正当な「善」役は回ってこないとも言われ、仕事ととは言え俳優さんのイメージは視聴者が勝手に作ってしまい、そのイメージが継続されるのだ。「寅さん」のような場合も「善良な寅さん」でイメージされたシリーズ物は素晴らしい俳優だと評価されるが、「悪役」的な俳優さんの場合は酷い。

  • 次の話への序章。
    続きが気になる終わり方。

  • 他人に流されず自分の意思をしっかり持って、と思っておこう。

  • 殺人鬼フジコの衝動のスピンオフ。
    読まなくても問題はないけど、インタビューインセルを読む前なら、すこし知識が増えて、面白いかも。

  • 60ページ程度のスピンオフ作品。
    「インタビュー・イン・セル~」を読む前に読んどいたら、物語に深みがでるかも。読まなくても問題はない。

  • 『殺人鬼フジコの衝動』のスピンオフなのかな。

    綺麗にまとまってるなと思った。

  • テレビの再現ドラマでフジコ役を演じることになった売れない女優の物語。フジコとかかわりがまったくない人物なのに、最後にフジコの叔母が入信している新興宗教がさりげなく持ち出されます。しのびやかに、ひっそりと近寄る新興宗教。殺人鬼フジコよりも実際に恐ろしいのはこの宗教団体では?

  •  “フジコの衝動”と“インタビュー・ザ・セル”の間の物語。
     昔はアイドル、今はAV上がりの、再現ドラマで重宝される女優、ルミ。
     途中、彼女はアルコール依存症であろうシーンがある。手が震える。酒を浴びるほど飲む。後半でそれを示唆するようなセリフ。
     女優仲間と思われていた峰子の、嫉妬渦巻くセリフにぞっとする。実力社会。だのに自分の狙う主役をとられたからと言って、枕営業だろうそうだろうと延々と叫び続ける彼女。
     ルミは、彼女はとても上手いのに所属していないみたいなふうに、憧れと色々なものを混ぜた感情を持って見つめていた。そんな視線を知らないはずがないのに、求めていた主役を奪われただけで。だから大成しなかったのかな、とか思ったりww
     東條がなんの罰も受けてないのがなあ、ちょっとモヤモヤ。
     ルミと寝てからCMに出たりなんだり、ってところで、いわゆるアゲマンってやつだったのかなルミって、とぼんやり。

著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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