キネマの神様 (文春文庫) [Kindle]

  • 65人登録
  • 4.43評価
    • (21)
    • (12)
    • (3)
    • (1)
    • (0)
  • 15レビュー
著者 : 原田マハ
  • 文藝春秋 (2011年5月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (223ページ)

キネマの神様 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 読んでいない作品を見つけると、題材に関わらず、読んでみたくなる。
    現役小説家の中に何人か、そのような作家さんがいます。
    原田マハも、その一人。
    まだ読んでいない作品の中で、Kindle化されているものがないかと探していたところ、この長編小説に巡り会えました。
    主人公は40歳を目前に控えた、独身女性。
    両親が管理人として働く、マンションの管理人室のシーンから始まります。
    とある事情で、花形と言われる高給の職を辞めてしまった主人公。
    さらに、80歳手前の父親が病気で倒れてしまい、期間限定で管理人の仕事を手伝います。
    この先、どのように暮らしていくか悩む主人公ですが、管理人室内で父親が書いたノートを見つけます。
    管理人としての日常を記すべきノートなのですが、書かれているのは、父親がギャンブルとともに長年のめり込んできた、映画の感想ばかり。
    そのノートを読みふけるうちに、主人公がとった行動は・・・という展開。
    映画、それも映画館で上映されているものを鑑賞することの素晴らしさ。
    その思いを、文章で伝えること。
    主人公と父親の率直な行動が巻き起こす”奇跡”を、この作家さんらしい、ユーモアと心温まる筆致で、描いています。
    自分自身は正直なところ、映画に強い思い入れはないのですが、作品の中で取り上げられる映画の数々(1970〜90年代のいわゆる”名画”と呼ばれる作品)について、「見てみたい」という気持ちにさせてもらいました。
    ブログや引きこもりなど、書かれた時代にクローズアップされた社会の動きも盛り込まれていて、物語に彩りを添えているなと感じました。
    なんだか元気が出ない、心がささくれ立っている、そんな時に読むとさらに、心の潤いになってくれそうな、一冊でした。

  • あーーー、すっごくよかった~。面白かった。

    本好きで映画も大好きな私に最高の一冊だった。

    最初読み始めた時、「なんか『ニューシネマ・パラダイス』みたいだな。」と思ってたらやっぱり。
    この映画出されちゃうともうダメ。思い出すだけで泣いちゃうから。頭の中、あの名画と名曲でいっぱいになっちゃうから。
    最後も、それで締めくくられて、もう胸がはち切れそうにウルウル。やられたーー。って感じ。

    ローズ・バッド。やっぱり、リチャード・キャバネルだったね。
    異国の地にいても、会ったことがなくても、ゴウちゃんとリチャードは誰よりもお互いを尊敬し、映画を通して心が通いあってる友達だったのね。
    大好きな映画のことを論じあいながら、映画によって互い本当の友達をつくれた。なんて、素敵なのーー。

    最後のリチャードの手紙は泣けた。

    映画、いろんな形の友情、家族、同僚、仕事、、、上手く絡み合って、とっても読ませてくれる本でした。

    読んでよかった。

    また、『ニューシネマ・パラダイス』観てみよう。

  • こんなことあるわけないだろー!という感想はなしですよ。この本に関しては。映画っていろんな人生が描かれてるけど、この本にもいろんな人生が描かれていて、それがいくつかの映画のストーリーともリンクしてて。映画みると自分と重ね合わせるでしょ。だから映画と小説と自分自身がこの本の中でぐるぐるとリンクして涙腺が大変なことになるんだよ。いきなりフィールド・オブ・ドリームスが出てきちゃうし参ったわ。原田マハさんにはいつも泣かされるなあ。。。

  • 【あらすじ】
    40手前で会社を辞めた歩。このタイミングで、ギャンブル好きの父に多額の借金が発覚!母に苦労をかけっぱなしだった父と歩には、映画という共通の趣味があった。長年父が書きためてきた映画ノートを見つけたことから、父と娘のもとに映画の神様が訪れる…。

    【感想】
    映画というよりも、家族のお話だと思う。最近、原田マハさんの作品には泣かされっぱなし。もしかすると、「出来すぎ」のお話なのかもしれない。現実に、こんな奇跡が起こることはないのかもしれない。でも、起こるかもしれない。そう思わせてくれるのは、原田さんのやさしい目線があるからなんだろうなぁ。

    お父さんの映画評が人の心を打つのは、文章の上手い下手でも、映画の知識でもなく、すごく素直に感情を綴っているからでは。どんなに拙くても、誰かが「私はこれが好きだ」ときらきらして語る様子は、人をどうしようもなく惹きつけるものだと思う。

  • 会社を辞めた歩、その父映画好きのゴウ、ギャンブルも好き、2人を中心に映画と家族の温かい話。ゴウの投稿から、歩が雑誌映友編集部に就職、ゴウとローズバッドの舌戦は面白いが、とにかく映画を観たくなる、しかも名画座で。ニューシネマパラダイス見たくなった。

  • また読みたいなーって思える本。ちょっと出来過ぎだけど、映画を観てるみたい。

  • 映画館にいきたい、ていうだけで片付かない。読んだあと、ほんまに心あたたまる。原田さんの言葉の紡ぎ方、いつもながら敬服する本。

  • つい、2/5あたりから久しぶりに開いた物語を一気に最後まで駆け抜けてしまった。

    原田マハの作品には、常に「文化」としての何かを学び、自分の人間度を磨くための何かを得ることが出来ている。

    人によって、人間度のレベルのあげ方は違うのかもしれないが、私にとっての魅力的な人に近づけるひとつひとつを原田マハ作品には教えられる。

    彼女の作品に大きな影響を受けて、新婚旅行先をニューヨークにしてしまったのが激しく代表的な影響だが、今回のテーマは『名画たち』であった。

    小さい頃は、夏休みに家の近くの文化センターで3本立ての映画を上映してくれるって時にしか、映画を劇場で観ることはなく、大人になってからも、話題作を見るという機会しかなかった。果たして今でも日本に「テアトル銀幕」のような場所はあるのだろうか。

    映画ひと作品ひと作品に込められた深い物語や、その意味。今までそんなに深くまっすぐに受け止めていただろうか?そして、そこに出演する人々は、その意味を理解しているのだろうか?

    この本もまた、出来るだけ多くの人に。ほとんど全ての映画関係者に。マハ先生は次は何を教えてくれるのだろうか。

  • 娘と父。父と母。母と私。私たちと映画。映画が紡いでいく温かい心と心のつながりが、読むものの心もあたためてくれます。大切な人と映画館に行きたくなる、そんな一冊。

  • ギャンブル依存症で映画マニアの爺さんが主人公というのが面白いが、途中からカリスマ・ブロガーになるという流れでシラけ、終盤の名画座閉館の話で少し盛り上がる。60年以上も映画を観続けて、最高の作品が「ニュー・シネマ・パラダイス」というのは絶対ありえないけど。

  • ネタばれになるので、詳しくは話さないが、最後に近いクライマックスの部分、ローズ・バッドとの友情の交換の中で本当に泣いてしまった。涙が溢れて床に落ちるくらいだった。

  • 出てくる映画が私でも知ってる超有名映画である点が…解せない…。わざとなのかな…。

  • あざといのがなんだというのだ。ベタなものがそんなにダメなのか!・・・と、映画なんて、芸術なんて、わかりにくければわかりにくいほどよい、と思っていた20代の頃の私を一喝するような勢いで読んでしまった。あざといなあ、ベタだなあ、と思いつつも、年のせいなのか、この本からあふれ出る映画への愛があんまりに強いからか、知らぬうちに生温かい涙が流れてしまった一冊。いろんなことがあっという間に起こってあっという間に読み終わるる。映画と、映画の神様と、そして父と娘の物語だ。

  • 映画愛溢れる秀逸な小説。
    昔見た好きな映画を名画座で見たくなった。

  • 映画をテーマにした家族再生の話。39歳独身の主人公・歩と、80歳のギャンブル&映画好きの父親を中心に、親子・夫婦・友人・同僚などの絆を描いた作品。映画好きにはたまらない多くの名画に関する描写が出てきて、映画をじっくり名画座で見たくなる!
    原田マハさんの著書には悪意のある人が出てこなくて、温かい気持ちに。元気をもらえる本だった。

全15件中 1 - 15件を表示

外部サイトの商品情報・レビュー

キネマの神様 (文春文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

キネマの神様 (文春文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

キネマの神様 (文春文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

キネマの神様 (文春文庫)はこんな電子書籍です

キネマの神様 (文春文庫)の単行本

キネマの神様 (文春文庫)の文庫

ツイートする