方法序説 (角川ソフィア文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 恥ずかしながら初のデカルト。『方法序説』という超がつくほど有名な作品でさえ読んでいなかった。読みやすいと前情報として聞いていたけれど、それでも初読の自分にとっては理解できない部分がちらほら。時間を置いて再読してみよう。

  • 人体を力学的に解説してるのは些末なことで、当時の神学が絶対という空気の中、人間はそれぞれが自分の頭で考え判断できるのだと言ったことや、後の人が自分の発見の上にさらに発見を重ね、発展させていくことを考えていたというのが凄い。
    しっかりした解説がついているので、そちらを読んでから本部を読んだ方が良いと思います。

  • 近代哲学の父デカルトが自身の哲学を確立するまでの過程が書かれた本。

    権威に惑わされずに自分の頭で考える。物事の本質に真摯に向き合うこと。

  • 方法序説の訳は沢山出てます。普通は岩波文庫の本を選ぶでしょうが私は古本屋に美品であったという理由だけで新装版の本書を選びました。
    非常に有名な本書ですが私の中では「『読書百編義自ずから見る』正しいか」という論文の題材となった本の印象がありました。
    この論文は本書の1部~3部と4部2節までを繰り返し読んだだけで意味が分かるのか、というレポートです。結果は分かった人が多かったので有用らしい、とのことです。

    さて本書ですがやっぱり難しいですがデカルトの謙虚な姿勢が心に残りました。これは徹底的な懐疑を持って真理探究にあたったデカルトらしく感じますが、6章を読むとそういうことばかりではなく、他人との論争に貴重な時間を費やすことを嫌っていたのが大きいと分かります。ヨーロッパ大陸のキリスト教の元で科学をしていく立場の難しさが伝わってきます。

    一読したぐらいでは読んだ内に入らないようですが(6章に20年かけて辿り着いたことを聞いてすぐ納得したように見せる人の愚かしさについて語ってます)人類史上希有な天才の著作に触れたことを歓びとして胸にしまっておきたいと思います。

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著者プロフィール

デカルト

Rene Descartes 一五九六―一六五〇年。フランスの哲学者、数学者。数学的明証性を学問的認識の模範と考え、あらゆる不合理を批判検討する立場を確立した。そのことによってしばしば近代哲学の父といわれる。一六三七年公刊の『方法序説』は思想の領域における「人権宣言」とも称される。長くオランダに隠れ住んだが、終焉の地はスウェーデンであった。

「2019年 『方法序説・情念論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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