ダンス・ダンス・ダンス 上・下巻セット 全2巻 (講談社文庫)

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  • 資本社会の中で理想とギャップによるフラストレーションを抑えきれなかった五反田と現実で泣けないことを泣く心の声を聞いてキキの問題を解決し結ばれるぼくの対比がテーマだと思う。六つの遺骨が見えたことや羊男についてよく分からなかった(他の羊三部作を見てから考えたい)

  • 私個人が今まで読んできた中で、一番印象に残っている物語。物語の世界と自分の人生が交錯して、気がついたら8時間ほど時間が経っていた。時間の感覚が完全に失われた経験をしたのは、この本が初めて。後にも先にもこれ程没頭できた物語はありません。

  • 結末がどこへ流れ着くのかわからなく、いろいろが謎めいていているけど、最後は現実に戻れる結果でホッとした。世界はわからないことだらけだけど、その中で彷徨っているなかで、わかることを繋いでいけば現実に辿り着くようになっているように思った。曖昧なもの、想像を超えるものは、圧倒的な強さを持っていて、それらに巻き込まれたら、ひたすら日常をやっていくことが自分を取り戻す道なのかもしれない。それが、ダンスのステップの基本なんだなと思った。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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