解夏 [Kindle]

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著者 : さだまさし
  • 幻冬舎 (2013年8月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (499ページ)

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解夏の感想・レビュー・書評

  • 5つくらいの話。それぞれ結構長め。
    さだまさしの本ってなんでこんなに泣けるんだろう。
    それぞれちょっと切ないけど、最後にはちゃんと光が見えるところもまたいい。

  • 詩は、よく耳にするので、『きれいな詩を書く人』という印象でした。
    表題作の『解夏』も良かったですが、『秋桜』『サクラサク』は更に、目頭が熱くなりました。家族とかは何か、人は結局一人では生きられないのかと考えさせられました。
    ほかの作品も読みたいです。

  • さだまさしって凄い。
    この人の小説、かなり好きだ。

  • 短編集。心が暖かくなる

  • 夏の90日間、修行僧が行う「夏安居」という修行があり、それが始まるときを「結夏」、終わるときを「解夏」。
    主人公が徐々に視力を失う中、お寺で出会った老人にその解夏の説明とともにこんな言葉をかけられる。
    「失明する恐怖、という行ですなあ。――失明した瞬間に、失明の恐怖からは解放される。その日があなたの『解夏』ですなあ」。
    ---------------
    これって、すべてのことにあてはまるなと。
    試験も、受ける前日はちびりすぎて眠れないけど、ぶっちゃけ落ちても別に何も世界は変わらなかったし。
    恋愛も、別れる前日は感傷にふけって昔の写真とかながめてこの世の終わりくらいな気分になるけど振られて1年後は付き合ってたこともあったっけみたいなロマンスのかけらもない感じに。
    確かに言われてみれば、大体怖いのは「それ」がやってくるまでのこと。
    ものごとを心配した時、ふとそういった視点からみると冷静さを取り戻せる気がする

  • 読み始め…11.4.15
    読み終わり…11.4.24

    以前から一度読んでみたいと思っていたさだまさしさんの小説。のっけから情景描写がこと細かく、冒頭の主人公とその母親の二人が父親のお墓参りに行く様子がまるで映像を観ているかのように目に浮かんできました。お墓にたどりつくまでの複雑に登っていく階段。そして、そこここに咲いた花々と高台のお墓から見える長崎の海の風景。

    主人公が母親と交わす会話や恋人と交わす会話。そしてその他に登場するすべての人と主人公とが交わす会話にも、なぜか目の中に映像としてくっきりと浮かび上がってきます。映画を観たというわけでもないのに・・。不思議です。

    それだけさださんの情景描写はとても繊細なものでした。

    そしてこの「解夏」という言葉は単に季節に関する語句だと思っていました。確かに夏の季節にも関係するのですが、本当は仏教の言葉だったんですね。この本を読んで初めて知りました。

    読み終わって十日ほど後にDVDを借り 映画を観ました。原作に忠実にそった内容でしたが、やはり原作を読むことにまさるものはありません。

    特にさださんの場合はその繊細なまでの情景描写。読んで目に浮かぶ映像は最高でした。

    ※ 読んだのは紙の書籍です。読んだ当時のカバー書籍が見つからず電子書籍にあった方を拝借させて頂きました。

  • 失明した瞬間に、失明するという恐怖からは解放される・・・。多くの寺院がある長崎の町が舞台です。仏教の思想の中で、人が今を生きる力を与えてくれます。

  • 読後感がさわやかな小説集だった。

    情景描写が、地方都市ならではのものが多く、「懐かしい日本のふるさと」が舞台になっている。主人公も、日本的な細やかさや強さをもった人物として描かれており、日本的要素を強く感じた。ひと昔前の世代の(昭和生まれ世代、現在40-50歳くらいか)典型的な日本人。家族、親族、地元の友達、、、といった地縁や、自分が育ったふるさとを大切にしながら、上京して働いている。他人との関係を重視し、「自分が自分が」という利己主義や個人主義は控える、日本人本来の美徳が、そこにはある。
    現代の若者は(自分もそうなのだが)、ふるさとをもたず、核家族で育ち小さい頃から親も働いていた、という「根無し」が多い。その反動からか、昭和以前世代の「守るべきものをもつ大人」がうらやましく思えたりすることがある。親世代は、きっとそのようなものを面倒くさいと思って、田舎から出てきたのだろう。そして、子供にはそのような面倒を感じさせまいとしたに違いない。しかし、守るべきものがあり、バックグラウンドをもつからこそアイデンティティを確立できるという側面もある。「根無し」の現在の若者は、多かれ少なかれそのような劣等感をもち、アイデンティティの確立に悩んでいるに違いない。(と思うのは僕だけだろうか。。。)

  • 9月の課題図書です。

    さだまさしと聞くと「あーあーああああー♪」って歌っている部分しか思い出せません。北の国からの人…?

    それはさておき、どれも凄く良いお話でした。
    特に私が感動したのは2つめの短編、フィリピン人妻と姑の話です。

    人種で人を判断しない大切さ、ここは日本だから日本人がいつでも正しいみたいなそういう考え方がいかに程度の低いことか思い知りました。
    日本人よりも日本人らしい外国人だってたくさんいます。
    姑が最後にフィリピン人嫁に言う秋桜の話が凄く心に沁みました。

    一見、自分だけに厳しく当たられているように感じる厳しい人がいますが、それが時には愛情深いからこそだったりする人もいるのだなぁと自分の考え方や捻くれていた感情を反省する機会になりました。

    全体的にストーリーの流れは似ていますが、起承転結がはっきりしていて読みすすめやすかったです。

    表現が綺麗だとか上手いだとかそういうのは特に感じませんでしたが、普通の文章で映画を見ているようなテンポの良さはとても良かったです。

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