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感想・レビュー・書評
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読み始め…11.4.15
読み終わり…11.4.24
以前から一度読んでみたいと思っていたさだまさしさんの小説。のっけから情景描写がこと細かく、冒頭の主人公とその母親の二人が父親のお墓参りに行く様子がまるで映像を観ているかのように目に浮かんできました。お墓にたどりつくまでの複雑に登っていく階段。そして、そこここに咲いた花々と高台のお墓から見える長崎の海の風景。
主人公が母親と交わす会話や恋人と交わす会話。そしてその他に登場するすべての人と主人公とが交わす会話にも、なぜか目の中に映像としてくっきりと浮かび上がってきます。映画を観たというわけでもないのに・・。不思議です。
それだけさださんの情景描写はとても繊細なものでした。
そしてこの「解夏」という言葉は単に季節に関する語句だと思っていました。確かに夏の季節にも関係するのですが、本当は仏教の言葉だったんですね。この本を読んで初めて知りました。
読み終わって十日ほど後にDVDを借り 映画を観ました。原作に忠実にそった内容でしたが、やはり原作を読むことにまさるものはありません。
特にさださんの場合はその繊細なまでの情景描写。読んで目に浮かぶ映像は最高でした。
※ 読んだのは紙の書籍です。読んだ当時のカバー書籍が見つからず電子書籍にあった方を拝借させて頂きました。 -
FFさんが読了ツイされてた2002年の作品。病名こそ異なるとはいえ自分も2001年発症、2003年失明ということで、かつてを思い出しながら読む。当時は相当に落ち込んだはずが今は懐かしささえ覚えるのだから不思議なもの。それだけ闇の先にも実は光は溢れてたということなのかも。
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読了。さだまさしさんの短編小説4作品。どれもさださんらしい小説。4作品とも家族との関わりを考えさせられる。さださんの小説は、言葉が優しく描写が細かく読みながら風景が思い浮かぶ。
どれも辛く、哀しくも、心が暖かくなる話。
息子と母、嫁と義父、娘と母、息子と父。
家族でもきちんと言葉にしなければ伝わらないこともある。 -
段々と視力が無くなっていく。ベーチェット病に罹った隆之は長崎に帰ってきた。教師を辞めて、母のいる長崎に帰ってきた。婚約していた陽子には、婚約の解消を申し出ていた。
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電子じゃないんだけどね。探せないから。
2度ほど読んでいる。
薦めて面白かったということだったので登録します。
第三話がよかったらしい。 -
5つくらいの話。それぞれ結構長め。
さだまさしの本ってなんでこんなに泣けるんだろう。
それぞれちょっと切ないけど、最後にはちゃんと光が見えるところもまたいい。 -
詩は、よく耳にするので、『きれいな詩を書く人』という印象でした。
表題作の『解夏』も良かったですが、『秋桜』『サクラサク』は更に、目頭が熱くなりました。家族とかは何か、人は結局一人では生きられないのかと考えさせられました。
ほかの作品も読みたいです。 -
さだまさしって凄い。
この人の小説、かなり好きだ。 -
短編集。心が暖かくなる