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- / ISBN・EAN: 4988142972125
感想・レビュー・書評
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Blu-ray
不思議な魅力の青春SF。
〜チベットと無償の愛〜
周りに壁を作ってしまう性格のアンドリューは、従兄弟で世話好きのマットと人気者のオバマ系男子スティーヴと共に不思議な"穴"を見つけ、その中で物を自由に操る力を授かる。
その能力を使いこなすにはトレーニングか必要で、天性の才能があったアンドリューは強大な力をつけていく。
普通の人のままだったら恐らく抑えつけ続けられていたであろう感情が、穴の中で授かった核と母親の死という事件によって化学反応を起こし、爆発してしまった。
多くの人が想像だけに留めておく中二病世界を実現させてしまったから大変。最強捕食者というキーワードは、弱さを認められないアンドリューを上手く表してると思う。
「精神が不安定な天才」を題材にした話はよく見るけれど、この映画は才能を手に入れる直前から記録が始まっているところが特徴的。他の映画だったら胎児の時から始めないといけないからね。
アンドリューは元々普通の(どちらかというと不幸な)少年だからこそ、悲惨さが倍増するんだろうなあ。
アメリカの高校生が「コップにピンポン球を入れるゲーム」をやっているのをたまに映画で観るけど、あれって面白いの??詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★面白いのかと思って観たんだけど・・・ごめんなさい★
親にも友達にもコケにされてるへなちょこヘタれが
得体のしれないパワーを得たことで超人となるが、
調子に乗って墓穴を掘るってお話。
もっと脚本が優れていれば大傑作に化けたかもという
個人的見解です。
残念 -
高校生3人が謎の青い物体に触れたことで超能力が使えるように。
最初は物を動かしたり空を飛んだりするぐらいで微笑ましいが、段々主人公アンドリューが暴走していくので笑えなくなる。
が、めっちゃ面白いので一気に観れます。
ラストもあんな展開になるとは・・・
超能力を手に入れた頃の彼らの楽しそうな姿が鑑賞後頭に浮かんで切なくなりました。 -
偶然落見つけた洞穴で謎の物質を見つけた高校生三人組。その日以来彼らは超能力を使えるようになり三人は喜んでその能力を高めていくのだが…
主人公たちが撮ったカメラの映像や監視カメラなどの映像を使って撮られたという設定の映画です。こういう撮り方の映画をファウンド・フッテージと呼ぶそうです。
序盤は主人公の日常が撮影されているだけなので、退屈と言えば退屈なのですが、主人公たちが超能力を手に入れ、それを使っていたずらをしたり、空中を飛び回ったりというシーンは見ごたえがありました。たぶん普通の映画だと飛び回っている三人を見ている、というシーンになると思うのですが、主人公のカメラからの撮影という設定なので、実際に彼らと一緒に飛び回っているような臨場感というか、楽しさがありました。
なかなか作品の方向性が見えなかったのが気になったのですが、よくよく考えると高校生が考えなしに撮り始めた映像なので、そう考えるとリアルだなとも思ったり。
そして方向性がようやく見える学園祭(?)からのクライマックスまでの迫力は見事の一言! これもファウンド・フッテージだからこその臨場感に引き込まれたから、というのがあると思います。
そして、そうなってしまった主人公の心情というのが妙にリアルに感じました。高校生という時期の主人公だからこそこういう風になったのだな、と思うとSFだけでなく青春ものとしても意外としっかりと出来上がった作品だと思います。 -
これは全く新しい才能と出会えた。たった一つの超能力(サイコキネシス)で、ここまでの広がりを持つ物語を創れるとは。能力者を一人のヒーロー役に絞らず、3人にするというアイディアも良いし、キャラの描き分けもばっちり。こーゆー撮り方をモキュメンタリーと呼ぶのかと思っていたら、さらにその中で細分化されたファウンドフッテージというジャンルにあたるそう。特殊能力を手にした等身大の高校生の歓喜と戸惑いが生々しく描き出されている。いじめられっ子が正義の味方には成り得ず、性格が歪んでしまっているのもリアルで説得力があるし、その分ラストの悲しさが際立つ。これがデビュー作らしいけど、次の監督作がファンタスティック・フォーで決定しているというのがちと残念。☆4
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衝撃的という意味で★5つ。ひょんなことから超能力を得た高校生たちが主人公。
特別な能力をさずかった場合、たいていの映画では、善意のヒーローとなる。
だけど、この作品の彼らは、ごくごく普通の高校生。家庭に問題があるのもそんなに珍しくないだろうし、そのせいで不安定になるのもまぁしょうがない。
強い力にはしゃぎ、慌て、もてあそぶさまは、あーあしょうがないなもー、と呆れながらもまぁ許容範囲。
でも、だんだんもてあまし、取りつかれてくるところで不穏な空気に。
崩壊まではあっという間だった。AKIRAの鉄雄と金田を観てるみたいだった。
唯一生き残る彼は、心が強い人間なんだろう。ヒーローって相当精神力が強くないとだめなんだなぁ。私はなれそうにありません、という結論に至った。 -
ふつう劇的に描かれるべき超能力という主題が、ドキュメンタリータッチに描かれているというのが本作の新しさ。
その形式にそぐう終わり方だった。