スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編 [Kindle]

  • かんき出版
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感想・レビュー・書評

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  • 経済のことは知っているけれど本質的な理解が足りていない私にとっては非常に良かった 。
    もう少し深く書いて欲しいところのあったが、それはこの本役割りではないのだろうとおもう。

  • ミクロ経済学をさらっと理解でき、しかもそれなりに深い内容。株や経済に興味がある人のみでなく、すべてのビジネスパーソンにお勧めしたい。マクロ編と併せて読むとなおよい。

  • 経済学の入門書の中で人気があったので購入しました。

    「市場は、かぎられた資源を配分するための非常によくできたしくみである」という一節があります。
    本書では、経済の基本となる、需要と供給に関して再確認し、弾性力という考え方を初めて知ることができました。加えて企業の競争とそれにまつわる問題点について触れ、市場の上手く行かない側面も知りました。

    また、個人的に資産運用についての項目があり、内容は複利や流動性、投資など知っていて当然と言われそうですが、興味深く読めました。

    文章は池上彰の書いたものではなく、ティモシー・テイラー氏の著書を訳したものということですが、本の題名通り一番人気だけあって、経済の話に拒否反応が出る自分でも読みやすく、初めて経済学を学ぼうと言う人にお勧めです。

  • コロナで経済のことについて知らなすぎたため、読んだ。下記メモとなります。

    経済学入門
    ■経済学の3つの問い
    ①何を社会は生み出すのか
    ②どうやってそれを生み出すのか
    ③生み出されたものを誰が消費するのか

    ■経済学を理解するための4つの考え方
    ①ものごとにはトレードオフがある
    ②利己的な行動が社会の秩序をつくる
    →アダムスミスの見えざる手。自分の利益を追求することによって知らないうちに他の人たちに利益を与えることがある
    ③あらゆるコストは機会費用である
    →本当の意味でのコストとは、いくらお金がかかったかではなく、そのために何をあきらめたのか
    ④価格を決めるのは生産者ではなく市場である
    →需要と供給が変化している

    ■分業はなぜするのか
    ①分業すると労働者は得意な仕事に、企業も地の利を生かした事業に集中できる
    ②分業で1つの仕事に集中すると、その仕事に習熟しやすい
    ③分業すると規模の経済を活用できる
    ※規模の経済とは、大量生産によってコストが下がることを指す言葉


    分業は企業の生産性を高め、国を豊かにし、世界の経済を発展させる。国内貿易については、価値連鎖の分断がトレンド。価値連鎖とは生産者の過程が大きく切り離されていること。例えば車とか。

    ■需要と供給
    価格は世の中の需要と供給のバランスで決まる
    交換価値と使用価値な必ずしも一致しない→水とダイヤモンドのパラドックス。経済学で価格の話をするときは交換価値で話される。希少性があるかどうか。

    価格が上がると需要量が減り、価格が下がると需要量が増える。理由は、①代替効果→あるものの価格があがると、人は他のもので代用しようとする②所得効果→あるものの値段が上がると、消費者がそれを買い控えること。

    ■需要の変化
    ①社会全体で所得水準が上がったとき
    ②人口が増えたとき
    ③流行や好みが変化したとき
    ④代替品の価格が変化したとき

    ■供給の変化
    ①技術が進歩したとき
    ②天候などの自然環境が変化したとき→野菜とか
    ③投入物の価格が変化したとき

    市場経済においては、価格は均衡点に向かって引き寄せられる。→コロナ時のマスク

  • kindleの半額セールにて

  • 企業に勤めて事業の一端を担う、さらには日常生活の中でモノを買ったり、貯金したりする。
    そんな経済活動を日々、行っているのに、その仕組みをよく理解できていないな、と反省しています。
    なので気づいたときに、経済の仕組みに関係する本を、読むように心がけています。
    この本は、スタンフォード大学で行われた経済学入門の講義を、書籍化したもの。
    ”ミクロ編”と”マクロ編”の2冊構成になっています。
    このミクロ編ではまず、「経済学とは何か」という基本的問いかけから始まります。
    そして家計と企業の間には、「財市場」「労働市場」「資本市場」の3つの市場があるとし、それぞれの市場の特性を解説しています。
    その上で、”競争と独占、そして規制”、”外部性”、”格差”といった、関連する現象、考え方を説明する、という構成になっています。
    まず参考になったのが、「3つの市場」の部分。
    これまで経済というと、「財市場」についてばかりをイメージしていましたが、このような形で労働・資本についても説明されると、今までは経済の一部分だけを考えていたのだなあと、反省させられました。
    後半については個々の事象説明になっているので、関連や全体性を理解するのは難しいのですが、特に”弾力性”、”規制”、”外部性”といった話については、これまでのあいまいな認識を、きっちり整理してもらえたなと、感じました。
    本書冒頭の引用、「だまされないために、経済を学ぶのだ」という言葉が、読み終えてみると「なるほどな」と腑に落ちる、そんな一冊でした。
    続けて「マクロ編」も、読んでみたいと思います。

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