天使の分け前 [DVD]

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監督 : ケン・ローチ 
出演 : ポール・ブラニガン  ジョン・ヘンショー  ガリー・メイトランド 
  • 角川書店 (2013年11月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111245052

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天使の分け前 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • ケン・ローチ監督。天使の分け前とは、ウィスキーが樽の中での熟成中、年に2パーセントほど蒸発するその減り分のことを言う。

    主人公は、喧嘩っ早く、車の止め方が悪いというだけで暴行を働いた罪で捕まる。懲役は免れたけど、ケンカ仲間からは狙われている。もしまた暴力事件を起こすと刑務所という状況だ。子どもが出来たことでなんとか普通の生活をしたいと思っているが、不良グループに狙われている。意に反してまた暴力事件を起こすという悲劇のドラマかと思ったら、ウィスキー泥棒の話になる。どうあがいても負の連鎖から抜け出せないという話でも成りなっている作りだ。社会奉仕活動をする少し間抜けな仲間や親身に世話をする社会活動の監督ハリーのキャラが立っている。

    傷害事件の被害者の状況がかなり悲惨であるとか、間違えて他の人の単車を壊ししまって平気とか、メインの話のウィスキー窃盗も立派な犯罪であるとか、一方的にキレイごととしては描いていない。彼に批判的な見方もできると思う。
    天使の分け前で、ハリーに盗んだ酒をあげということでいい話にしてしまって、終わりよければ全てよしである。少し脱力系のイギリスらしいいい話でした。
    これはアマゾンプライムで見る。アマゾンプライムがなかったらまずは見なかった作品だろう。アマゾンプライムの存在に感謝。
    - カンヌ国際映画祭、審査員賞

  • ☆☆☆☆
    ロビーと彼の周りにいる仲間たちの関係に憧れる。
    ふと私の人生を振り返ると、
    大人になって“社会”(小さな意味での)にでるとそこに適応して、成功していくこと、あるいはそこで生計を立てていくことに四苦八苦するベルトコンベアに乗せられて、“幼なじみ”や“仲間”は、社会での苦役をねぎらい合う存在になってしまっていた。

    私が失った温かさが漂う映画。

    このスコットランドのどうしょうもない仲間たちは、確かに犯罪を犯しても反省もしないし、まともに働くこと、にではない別の方法で、どうにか生きていこうという方法を探そうとする。
    でも、そんな彼らからしたら、我々日本人のほうが“変”に映っているに違いない。
    勤勉であることが美徳としてフレーム設定されているために、自らが絡め取られ、ベルトコンベアから自ら降りる選択ができなくなっている人々。そうして、そういう人々が集まって作った社会、そこには人々が発する観念が底流に流れていてビリーたちが住む世の中である『豊かではないけど、喜び溢れる』居場所はない。

    岡村隆史似のビリーも妻も子どものルークも前途多難だけど、彼には安住はない代わりに、強く、深い幸福感は約束されている。

    2017/03/25

  • 2016.9.14 鑑賞

  • (The Angels' Share; 2012/英・仏・ベルギー・伊、106min.)

    舞台はスコットランドのグラスゴー。労働者階級の青年の非行/更生/社会格差と失業問題といった社会問題に、スコッチ・ウイスキーがエッセンスとなって話が進んでいく。
    結局は犯罪行為なんだけどなぁ.. 倫理的には「良い」とは言い難いのだけれども、味わい深い人間味と&いろんなお国事情が垣間見れて楽しめた。

    ハリウッドでは作れない映画。

    2012年
    - カンヌ国際映画祭、審査員賞(ケン・ローチ)

  • パッケージにあった「ウイスキーの才能に開花して」みたいなのにたどり着くまでの「僕たちこんな境遇なんです」が長いので、なんだかダマされた気分ではあったが、「グッド・ウィル・ハンティング」に「トレインスポッティング」と「フーリガン」を足して割ったような感じで地元の若者を描いた映画としてはなかなか面白いものでした。仕事を得るには犯罪を犯さなきゃならないのね、大変だね。
    周りの助けてくれ方も含め、青年は彼女と子どもができると変わるのだ、というわけですね。ロマンですねぇ。

  • 問題を抱える憎めないバカ達が進める非効率な話が面白い。

  • 字幕: 太田直子

    ケン・ローチだからなのか、ロケーションだからなのか、テンポが独特。
    それにしてもScottish難しい…。

  • スコットランドの貧困層出身のロビー(ポール・ブラニガン)は傷害事件を起こすも禁錮刑を免れ、社会奉仕活動をする罰ですむが、恋人レオニー(シヴォーン・ライリー)の出産に立ち会えず、出産直後に会いに行くもレオニーの家族の妨害にあう
    教育も教養もないまま父になるロビー
    そんなロビーを親身に庇ってくれる社会活動の監督ハリー(ジョン・ヘンショー)が自身の趣味のウイスキーを楽しみ方を教える
    自国のスコッチとその背景を教わり興味を示し、鼻も聞くことに気が付くロビー
    あるウィスキーの会で幻のウィスキーがあることを知るロビーとその仲間たち
    ソレを手に入れ一攫千金(やっぱり犯罪傾向が強い)
    そしてよその町で就職もできたら、妻と子と新しい人生が送れることが出来るかもしれない
    ロビーは人生の再出発をすることが出来るのか!?
    馬鹿の友人は馬鹿のままなのか!?

    暴力傾向が強く、麻薬も常用していた青年を主人公にしたら急に善行善人にしないところが興ざめしないところ
    友人たちも笑える馬鹿を用意してるので最低な社会のドラマになるところをコメディになってるので安心して最後まで観れる
    逆にいうとシリアスな設定で進行してるドラマが夢の様な終わり方で納得しない人もいるかもね、かもね、ソーかもね
    タイトルが「天使の分け前」なんだから「シリアス設定で終われよ!」って人は観んなよ。わかんだろって感じ
    主人公ロビー演じるポール・ブラニガンは昔のナインティナイン岡村をかっこ良くした感じ

    The Angels' Share (04/12/'14)

  • 蒸留所の様子が美しくてよかった。
    ラストで主人公が仕事を得る過程がずる賢くて、
    この辺りの展開はハリウッド映画じゃありえないだろう。
    でもそこがこの映画の魅力でもある。

  • アメリカ映画と較べながら観ると面白かった。まず、英雄はいない。主人公は犯罪に懲りておとなしく家族生活を営むのかと思いきや、再び犯罪を犯す。その理由は、「気づかれなければいい」。また、かすかに希望の感じられる結末だけれども、ふたたび堕ちていく可能性も充分に感じられて、これでこそイギリス(スコットランド)、と思わされる一作だった。

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