爪と目 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 今年度の芥川賞受賞作品。アマゾンの読者評は低いけれども、この本、面白いと思うし、とても楽しんだ。父親のこと、不倫相手の女性のこと、母親のことを3歳の「わたし」が細やかにその時の様子を語る。

    3歳でそんなに詳しい事実は覚えているはずがない。今の「わたし」から見た3歳の「わたし」の連想として、そのときの父親、母親、女性の情動を、まるで事実であるかのように「3歳のわたし」が語るのがとてもおもしろい。

    日々、心理臨床を引き受けている立場からみてもとても関心深かった。楽しめた。

著者プロフィール

藤野可織(ふじの・かおり)
1980年京都府生まれ。2006年「いやしい鳥」で文學界新人賞を受賞しデビュー。2013年「爪と目」で芥川龍之介賞、2014年『おはなしして子ちゃん』でフラウ文芸大賞を受賞。著書に『ファイナルガール』『ドレス』『ピエタとトランジ』『私は幽霊を見ない』など。

「2022年 『青木きららのちょっとした冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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