ガダラの豚 III (集英社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • よく喋る大生部教授になんとなく加納一朗先生の荒馬・是馬シリーズの北川南天博士を思い出した。

  • 1巻はカルト宗教、2巻はアフリカの呪術をめぐるストーリーでとても楽しかった。
    霊能力・呪術は本当にあるのか?それとも??という議論の綱渡りが面白い。ドラマTRICKに通ずるものがある。
    人の無念に寄り添う闇には、不思議な魅力がある。

    3巻はかなり駆け足で「なんだか呆気ないな」と思うと同時に、2巻までの議論の綱渡りもなく、普通に霊能力決戦!になっているのがやや残念。
    もうちょっと、やはり奴はインチキ野郎だったのだろうか…?みたいな引きでもよかったのになーと個人的には思った。

  • だんだん話が壮大となって、あんまり面白くなかった。

  • 前半、小松菜を茹でて滝行してもらうの表現がすき
    Ⅰ、IIと面白かったのでⅢはやや残念…
    どんどん人がいなくなってしまう哀しさと結局呪術とはなんなのかという疑問
    バキリとキロンゲはなぜ志織が気球から落ちたことを知ることが出来たのか…と知りたいことが増えた

    生放送とは言ってなかったんだっけ?
    血をひいてたのが父だったのは面白かった
    バキリは飾りで本当はキロンゲが操ってると思ってたので予想がはずれた!
    なんにせよ、楽しんで読めた。
    ウィッチドクターの表記が出てくると動物のお医者さんを思い出してほほえましくなってしまうようです。笑

  • 1巻で超能力や呪術をインチキ扱いし、2巻ではインチキとも言い切れない不思議さがあること示し、この3巻ではトリックもなく呪術が炸裂する展開となる。

  • 1,2巻のほうが面白かったかな。1巻は、日本での新興宗教との、2巻は本場アフリカでの呪術師との戦いということで、臨場感や緊張感があった。新興宗教は日本では身近にあるし、アフリカのこともよく調べて描かれているので、リアリティがある。

    しかし、アフリカの呪術師が日本にまでやってきて、日本人を殺すというのは、なんとも現実味に欠ける。2巻までは、呪術というオカルトチックなものを、人間の心理や文化から説明し、効力のあるものに見せる説得力があったが、3巻はいくらなんでも派手にやりすぎな感がある。催眠術で人が簡単に操られるが、そんなに簡単なものか。そもそも主人公が虫を操る力を持っていたって、心理とか文化とか抜きにして、完全な超能力では。

    現実かオカルトかわからない、科学では説明がつかないけど、人々の暮らしとともに確かにあるもの、そいうった筋での”呪術”を期待していたが、指パッチンひとつで人が豹変するとはなんとも…。

    2巻までがすごく面白かっただけに、ちょっと残念。

  • 2巻までは地に足がついて読んでましたが3巻はトリックとかどうでもよくなりました。面白いは面白い。

  • なんだこの本は!サイエンスなのかオカルトなのかとにもかくにも超面白い。先が気になって一気読みしました。

  • なんでこんな面白い小説を今まで読まなかったんだろう。一気に読み切ってしまった。
    1、2と比べると伏線回収に重きがあって、ちょっと物足りない感じもする。
    時間があってもなくてもオススメしたいシリーズだ。

  • おもしろかった。

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著者プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞を、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した。2004年、転落事故による脳挫傷などのため逝去。享年52。

「2021年 『中島らも曼荼羅コレクション#1 白いメリーさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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