西の善き魔女2 秘密の花園 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
4.21
  • (8)
  • (8)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 65
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (251ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 全寮制の女学校での出来事。表面的な花園と違い、今回もドロドロです。女王権を争うアデイル派とその姉レアンドラ派、さらに新たな勢力の三すくみ。フィリエルを亡き者にしようとする勢力による殺人事件も起こる。さらに友人のマリエ、あろうことか男子のルーンまで女装で送り込まれるなんて。まあ、最後はルーンのおかげでフィリエルは命拾いするのだけれど。

  • フィリエルは女学校に入ることになった。トーラス女子修道院付属学校に。それは、伯爵の養女のアデイルの養育係りのセルマを心底怒らしてしまったからだ。「私はもうあなたに我慢できません。伯爵様にご報告いたします。あなたがここから居なくなるか、わたくしがお暇を頂くか、二つに一つです!」と。しかしアディルは女学校では注意をしなさいと言う。「秘密の花園」だとか「魔の巣窟」だとか言われているという。フィリエルは女学校でどんな体験をすることになるのか。

  • ルーンを守るため、女学校へ入学することになったフィリエル。
    しかしそこは陰謀渦巻く魔窟だった。

  • ルーネット…!登場シーンは何度もも笑ってしまう。笑ってしまうのだけど絶対に美人さん(黙っていれば)なのもわかるので感嘆もしてしまう。
    中盤、フィリエルの無防備さとルーンの警告(なのにまだ全然フィリエルがわかってない不憫)に毎度毎度「ルーンが!男の子だ!」と当たり前なことにキャッキャしてる。初読の頃から変わらない…
    だんだん自覚してきたフィリエルとやっと自覚してもらえたルーンの星のテラスでのシーンも好きだし、最後にユーシスがルーンを攫いに(助けに)来るシーンのアデイルのしたり顔(書いてないけど絶対してると思う)も、最高の学園物の一つだと思う!

  • ちょっと待ってよ……突っ込みどころはいろいろあるんだけどさ!!??いや、これだけは言わせてほしい…!

    もう一回してみるんかーーーーーい!!!

    ねぇもう何なのこの2人こっちの心を乱れさせるのやめてよーーー!!にやけちゃうじゃーーーん!!

  • 再読?再再読?

    フィリエルがトーラス女学校にいって、
    女学校物の小説になる回。

    こういう、学園ものは殊に好きだし、
    そのなかでもフィリエルが曲がらずにまっすぐいることが
    とてもいいなあとおもった。

    俯瞰してみると、浅慮だし、わがままだし、
    至らない主人公なのだけど、
    それが鼻につかないところがいいなとおもった。

    若い時に読んでよかったと思っていた主人公も、
    大人になって読むと子供っぽすぎて見ていられないと思う
    ことが多々ある中で、
    「そりゃ15歳だしそうだよな・・・」と
    納得できる、そのうえで成長していこうと
    足掻いている清々しさがあって好き。


    ルーンの
    「いまでも僕のこと弟と思っている?」から
    うっかりチューしちゃった事件は
    以前読んだ時から鮮烈に記憶に残っているけど、
    こんなに早い段階で発生してたっけ?という印象だった。


    ファンタジーなのに学園ものミステリー感が出てるし
    ほんとすごいわあと思いながら、
    そそくさと次の缶に進むのであった。

  • 大好きな荻原規子には珍しい西洋風?ファンタジー。
    ただのファンタジーではなくて、国やその成り立ちなどすごく作りこまれていて、
    読んでいて引き込まれる。

    ルーンがちょくちょくかっこよくて、ときめいた。
    全体的に女性人がすごく魅力的で、楽しいのだけど、
    時々ドキッとするような描写があって、
    あっという間に読めた。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻原規子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×