- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988111244932
感想・レビュー・書評
-
国家によるメディアの検閲が正当化され、そんな検閲に対抗すべく、図書館側が自衛組織・図書隊を設置している時代。
郁(榮倉奈々)はかつてある図書館隊隊員にピンチを救われたことが忘れられず、その人に会おうと、図書隊に入隊。
だが、憧れていた存在・堂上(岡田准一)は怖い鬼教官だった。郁は堂上との厳しい訓練を経て一人前に育っていく。
以前、検閲と図書隊が大きく衝突した事件に日野図書館襲撃事件(日野の悪夢)があった。
メディア浄化委員会に同調した過激組織が有害図書の撲滅を図り図書館を襲撃したものでその時、関東図書基地の司令仁科は足を失う。
そんな中、仁科と同志であった私立図書館の館長がなくなる。
彼の遺言で告別式をもって彼の小田原図書館の持つ蔵書は関東図書隊に寄贈されることになる。
その中にはメディア良化法の法案を決める前後の裏側の書物もあり、良化特務委員はこれを狙っている。
このことで2つの組織の衝突は免れることはなかった。
そんな中笠原は小田原の図書ではなく告別式に参列する仁科のSPを命じられる。
有川浩の同名小説を映画化。
表現の自由を奪おうとする良化隊と表現及び思想の自由を守る図書隊の戦いを、堂上と笠原の不器用なラブストーリーや図書隊の訓練と日常を学園ドラマ風に描くパートを交えながら、ド迫力のアクションシーン満載で描いています。
ツンデレな堂上を、ジークンドーマスターである岡田准一が自分への憧れを持っている笠原に上手く優しさを伝えられない不器用な性格と、アクションシーンでは総合格闘技を取り入れた格闘シーンをスタントなしで演じきっているし、最初のヒロインにタックルして腕ひしぎをキメる動きの速さ、ラストの格闘シーンで銃を奪いながらの敵を倒す動きが、レジェンドオブフィストでドニー・イェンがやっていた動きに似ていて、さすがは、ジークンドーマスターである岡田准一ならではで、見応えありました。
昨今のマスコミに対して国の表現規制が強まっている現状に対する異議申し立てをする硬派なメッセージ性もあり、ぜひたくさんの人に見て欲しい映画です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表現の自由が先進国の中では比較的低いと言われる日本。
そんな日本で将来制定されるかもしれない『メディア良化法』の下で生まれた図書館の自衛組織『図書隊』。
そんな表現の自由をめぐる国と図書隊の対決を描いた、有川浩の小説を映画化した作品です。
さすがにこのような事態が、私が生きている間にあるとは思えませんが、日本の表現の自由に危惧を抱く筆者ならではの良質の皮肉(アイロニー)だな、とこの作品を観て感じました。
有川浩作品の好きな人には文句なくおすすめできる作品です。 -
4.8
-
原作(本編4+別巻2)を読み終えて、映画も見たくなりました。
やはり、原作の「ベタアマ」展開を100%映像化すると、見ていられないくらい恥ずかしいのでしょう、少しマイルドに仕上げられていましたが、そのぶん原作の魅力が少し薄まってしまったようにも感じます。
福士蒼汰・榮倉奈々・栗山千明あたり、「若手」のキャストの演技が少しイマイチだったのもあって、「コレジャナイ感」も否めない印象でした。 -
原作未読、アニメ未視聴。
Amazon Primeでレンタル視聴。
ストーリーはずっと気になっていたので、いつか見なくてはと思っていました。
予備知識全くなしで見てみましたが、まさかこんなアクション映画だったとは笑
やっぱり岡田くんは現在の日本で屈指のアクションスターですね。
ストーリーは思ったより社会派で、武装は突拍子もない発想とはいえ規制自体は有り得ない話ではないためとても面白いと思いました。続編やアニメ版も観てみたいと思います。 -
「2007本屋大賞 5位」
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1161549 -
アニメ版と違って、こちらは重厚な作りで、戦闘シーンもきっちり作りこまれています。
現実にはあり得ない設定と思うのに、どこか少しあり得そうな恐怖を感じさせるところがとてもうまいと思いました。
戦争というくらいなので、しっかり戦闘します。
ですが、そこにルールがあってしっかり守られる、などの味付けをしているので、ただただ重い話にならず、楽しみながら背景にある問題を考えることができる作品なので、素晴らしいと思います。 -
正直小牧教官目当てで借りた部分があって、あの台詞ないじゃん!ってがっくり。でも面白かったので、星3つ。ただ、岡田くんこんなちっさい?榮倉奈々シークレットブーツでもはいてんのか?
-
面白かったー!!!
原作はずいぶん前に一巻しか読んでなかったので、新鮮な気持ちで観れた。
舞台が図書館という私たちの日常に馴染みのある場所で、戦争という衝撃的な非日常。
ここまで激しい内戦が国内で起こるとは考えにくいけど、実際に共謀罪法案が可決されてしまったことは現実。
人々が無関心でいる間に少しずつ自分たちの首は締まっていっている。
自由は諾々と享受できるものではないんだな。
シビアな内容の中での「王子様」はいい感じの抜け感!
恋愛モードで観てもキュンキュンできる!