ダリの繭 「火村英生」シリーズ (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 髭がなかったこと、それが大きく関係していたのか! そこまでして手に入れたいものだったのね。

  • ダリを信愛する宝石店社長がフロートカプセルの中から発見される。その死は不可解なことばかり。
    有栖と火村の関係が好き。聞き込みや状況証拠を積み重ね少しずつ真相に近づくなかで明かされる謎。
    あー、それはこういう意味だったのね!どうして?なぜ?が解消されていく爽快感。全てが明かされた時に知る真相がまた読後感に物悲しさを残す。

  • 三冊並行して、作家アリスシリーズ読んでたら、さすがに訳分からなくなって来た。とりあえず、ダリ繭を優先して再読。超久々に読んだ。ダリの繭は、新婚ごっこほか、初期の作品らしくアリスと火村の仲の良さが満載で楽しい。
    個人的には、「いい子だ。自分で気が付いて。」がツボだった。アリス、いろいろかわいそう。

  • ダリを敬愛する宝石店の社長が被害者の話。蓋を開けてみればトリック自体は難しいものではないが、容疑者のアリバイや、少しずつ手に入る手がかりなど細かいところまでよくできている作品だった。フロートカプセルは実際にあるのだろうか?ちょっと使用してみたい。有栖川有栖さんは人物の内面描写がとても好きですぐ世界観に引き込まれる。学生シリーズからこちらにきてもそれは変わらない。

  • ジュエリー会社の社長が死体で発見され、火村とアリスが捜査協力するが疑わしい人が多勢いて捜査は難航する。数々の謎が徐々に解き明かされてゆくのだが進展が少々遅い気もするが引き込まれて行く感じ。
    ご存じ犯罪学者火村先生と作家アリスの活躍だが、火村先生の考えがアリスには分からない。
    この作品はある意味恋愛ものではないでしょうか。

  • 作家アリスシリーズ第二作。
    第二作にして伊勢志摩とか、旅上ミステリに変更してテレビの2時間ドラマ枠へ進出かと思いましたね、このときは。
    トリックはもちろん上質なので、まあ気楽に読んではいかがかと。

  • 最後の最後のシーンが良かった!

  • 作家アリスシリーズの第ニ作目。

    一つの殺人事件の真相を探る中で見えてくる
    複雑に絡み合う人間模様。
    本作のキーワードにもなっている
    それぞれにとっての"繭“。

    ミステリーに宝石、恋愛という
    魅惑の要素が加わったストーリーが魅力的で
    どんどん引き込まれていきます。
    一作目より文章も躍動的で、
    キャラクター達が生きていることを強く感じました。

    火村とアリスのコンビの面白さも
    一作目より深く楽しむことができます!

  • トリック的なところは面白かったけど(でも、女装と占いとどっちかでよくない?両方ってのは濃すぎる気がした)、

    登場人物が多くて、誰が誰やら分かりにくかった。

    あとヒロインがなぜモテモテなのかが分からず、今一つ感情移入できなかった。

    あのカップルも、実際の様子がほとんど分からない状態で突然婚約してるとか出てきて、はぁ?という感じになり、

    そこへもって最後の飛行場の描写は、冗長な感じもあり、

    そういう点では構成があまり好みではなかった。

    飛行場のようなエピソードが、もっと前の段階のどこかで含まれていれば、もう少し納得感があったかもしれない。

    最後のオチはちょっと古臭く感じるというか…男性的な価値観の話だなぁって感じ。

  • 火村英生シリーズ2冊目▲宝石チェーンの社長が神戸の別邸で殺された。フロートカプセルの中で発見された死体にはトレードマークのダリ髭がなかった▼相変わらず女子受けしそうな距離感のふたり。ユーモア・ミステリー的なのは、被害者である独身ヒゲ社長(40代)の愛車が白のプレリュードで、飲む酒はホワイトホースと時代性を考慮しても残念感が漂うからなのか。一周回ってキャラクター造詣がうまいのか?軽妙で読ませるのは確か。夕陽ヶ丘?大阪の街がまったく分からず、こりゃロンドンの方が地理感あるなぁと。きちんと本格です(1993年)

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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