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感想・レビュー・書評
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マッキンゼーでコンサルタントとして名をはせた南場智子さんが、DeNAを立ち上げてから現在(2013年)にいたるまでの経緯をまとめた本になります。
DeNAの経営史が多く、南場さんの哲学的な部分は最期の方に少し書かれています。
今、勢いをもって凄いスピードで発展している会社の起業から現在に至るまでのストーリーは読み物として面白かったです。
今は会社が大きくなっている最中であり、立ち上げ時の苦労を知っている人が舵取りをしており、今後も発展を続けると思います。
真価が問われるのはこれからですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
起業に対するEQが盛り上がってきた。「大前研一に電話で15分間罵倒される権利」はわろたw
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苦労話が笑い話となっているが、きっと本心なんだろう。新人採用に寄与したんだろうなぁ。
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・継続討議はとても甘くてらくちんな逃げ場である。「決定的な情報」が欠落していない場合は、迷ってもその場で決める
・重要情報はアタッシュケースではなくアタマに突っ込む
・会社と個人の関係は固定的でなくてよい。帰属より信頼関係と質が大切 -
さらりと読みやすい本。色々なフェーズで味わっている苦労は、程度の差はあれ過去に感じたことのあるハラハラ感で、共感ができる。(本にあらわれていない、個々の仕事のクオリティは全然違うのだろうけど)
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第7章「人と組織」以外は、南場智子社長のDeNAでの奮闘ぶりが書かれているだけですので、あまり学ぶところがないため、読まなくてもよいかと思います。
第7章「人と組織」の項は、コンサルタントと経営者という、似ているようでまったく違う2つの視点を経験した南場社長の、会社経営や仕事というものについての考え方が書かれています。
コンサルタントは提案が仕事ですが、経営者は良い事でも悪い事でも、何よりも決断するということが大事なんだというのが分かります。ただの会社員という立場でしか仕事をしたことがありませんが、確かに現場にいても決断が大事だというのが分かります。決断しないと前に進まないため、現場の立場として、早く決断をしてほしいことがよくあります。しかし、トップが決断をしてくれないため、物事が前に進まず、事がおかしな方向にいってしまうことが多々あります。
こういった事は、スピード感に乏しい中小企業に多いのではないでしょうか。世の中の大半の会社が中小企業です。決断力が足りないということが、現在の日本の状況を作ってしまっているように思います。