リング 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 映画『貞子』の原作である今作。背筋が薄ら寒くなりながら、一気に読み進めてしまいました、、、。文学だからこそというか、怖いシーンを想像しながら読むので、映画とは違った怖さがありました。これは夏に読むべきでした、読む時期を間違えた、、笑


    姪と3人の少年少女が同時刻に突然死した。不審を抱き独自の調査を始めた浅川は、少年少女たちが泊まったペンションまで辿り着き、彼らが観たであろうビデオテープを手に入れる。彼らはこれを観てからちょうど1週間後に亡くなっている。危険は無いだろうと高を括りながらビデオテープを再生するがー?


    映画の内容をなんとなく知っていたため、『こんな感じに進んでいくのか?』と想像しながら読み進めましたが、思っていた内容と違くて驚きました!小説は、映画と違って驚かすこともないため、じんわりゆっくりと怖い気分に浸っていくことが出来ました。ホラー映画が苦手な人も、是非1度読んでみてほしい作品です。

  • 原作だと貞子ってテレビから出て来ないんやな、女性器と男性器両方ついてる設定必要やったんかな?

    ホラーっていうよりミステリーっぽくて読みやすかった、気が向いたら映画も見てみようと思う

  •  愛すべきジャパニーズホラーキャラクター「貞子」を生み出した名作リング。
    1990年の「横溝正史ミステリ大賞」ではオカルト的要素やホラー的な結末により、ミステリの狭義に当てははまらないという理由で受賞を逃している本作、令和の現在ではこの作品が受賞を逃していることが信じられないくらい面白い。(横溝正史ミステリ&ホラー大賞に統合されている)しかし、賞を受賞してなくても、面白い作品は口コミで広がる……1993年に文庫化されてから、絶大な人気を誇り、部数を伸ばしていき、1998年に映画「リング」が公開されたことで爆発的なヒットとなる。

     面白い小説の王道とされる「主人公の成長」こそ描かれていないものの、若者の突然死が増えている謎から、その異様な死に様に何か共通点がないのか疑問に思う新聞記者……ようやく掴んだ共通点のコテージには1本の謎のビデオ。ビデオの内容は理解不能な内容と「このビデオを見たものは一週間で死ぬ。それを避ける方法は……」というメッセージ。謎が謎を呼ぶ展開で、どんどん引き込まれて行く。
     主人公の新聞記者が、少し頼りない感じは否めないが、親友の大学講師?の知識と同僚の記者の行動力に助けられて、主人公たちは世紀の預言者の「山村貞子」の死の謎に迫ってゆく。
     そして、最後の最後。みんなが安心した瞬間に、悪魔(貞子)はニヤリとほくそ笑むような胸糞展開が主人公だけではなく、読者まで暗闇に叩き落とす。

     正直、続編の「らせん」の内容を知っていると、さらにえげつない展開が待っているのだが、続編なしなら、この「リング」は最高に面白い作品だと思う。昭和から平成初期に流行っていた「不幸の手紙」の人間的な恐怖心理を近代ホラーに昇華させたすごく面白い作品だと思う。

  • 映画は見たことがなかったが、Kindle Unlimitedで購入。

    前回別のホラー小説を読んだときに全く面白さを感じなかったので、自身がホラー小説が好きではないのかと思っていたが、そうではなかった。本作品は過去の話題作になるだけあり、大変面白かった。

    マスコミ、ウイルス、生命の起源、感染症、家族、性別など、盛り込まれている要素が非常に多い。ある能力者親子の単純な復讐劇か?という匂わせがあったが、実はそうではなく、しかもそれがウイルスという人間とは別の増殖方法をするものの特性を軸に推理と物語が展開していき、最終的には防ぎきれないというところが、非常にスリリングであった。

    ただ、ウイルスという割に、なぜビデオテープを見ると感染するのか、という点には触れられておらず、そこは終始疑問だが、次作・次次作で明らかにされていく。そういう意味で、伏線・謎がまだまだ多く、先が読みたくなる本であり、まんまとループまで一気読みしてしまった笑

著者プロフィール

千葉中央メディカルセンター勤務。認定理学療法士(代謝)、呼吸療法認定士、糖尿病療養指導士、住環境福祉コーディネーター2級。

「2018年 『リハビリのプロがすすめる 健康寿命を延ばす1000冊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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