リング 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 映画『貞子』の原作である今作。背筋が薄ら寒くなりながら、一気に読み進めてしまいました、、、。文学だからこそというか、怖いシーンを想像しながら読むので、映画とは違った怖さがありました。これは夏に読むべきでした、読む時期を間違えた、、笑


    姪と3人の少年少女が同時刻に突然死した。不審を抱き独自の調査を始めた浅川は、少年少女たちが泊まったペンションまで辿り着き、彼らが観たであろうビデオテープを手に入れる。彼らはこれを観てからちょうど1週間後に亡くなっている。危険は無いだろうと高を括りながらビデオテープを再生するがー?


    映画の内容をなんとなく知っていたため、『こんな感じに進んでいくのか?』と想像しながら読み進めましたが、思っていた内容と違くて驚きました!小説は、映画と違って驚かすこともないため、じんわりゆっくりと怖い気分に浸っていくことが出来ました。ホラー映画が苦手な人も、是非1度読んでみてほしい作品です。

  • ずいぶん昔に読んだ。
    こんな表紙ではなかった気がする。
    とにかく怖かった。驚いた。
    読み終わったすぐ後に、もう一度最初から読み返すほどにおもしろかった。
    そんなことをしたのは初めての経験でした。

  • 思えば、ホラーやミステリが好きなのも、人類はどうやって生まれたのかみたいな大きな問いを考えることが好きなのも、中学時代に読んだこの本から始まった気がする。
    自分の人生を作っている大好きな作品だが、シンプルに小説として面白い。無関係に思える複数の変死事件から、その発端となる呪いの正体に迫っていく。主人公の浅川と共感できる視点として、そして相棒の高山竜司は変人だが頼り甲斐のある男として、魅力がある。このタッグが呪いに立ち向かっていくだけの物語が、あまりにも面白い。
    鈴木光司の大きな意志の力を感じる心象描写が好き。

  • 映画も見てたけど、原作はかなり詳しく描かれていて良かった。
    時代も感じれた(⁠•⁠‿⁠•⁠)

  • 原作だと貞子ってテレビから出て来ないんやな、女性器と男性器両方ついてる設定必要やったんかな?

    ホラーっていうよりミステリーっぽくて読みやすかった、気が向いたら映画も見てみようと思う

  • サスペンス・ミステリー要素が強く、そこまで怖くはありませんでした。タイムリミットがあり、常に緊迫した状態なので、ハラハラして面白かったです。
    映画を観たことがあるので、おまじないの方法や結末は大体わかっていましたが、楽しめました。

    アサカワタイプの私には、リュウジの言葉に刺さるものがありました。
    『100パーセントの確証を得てから事を進めていたららちがあかない』『誕生の瞬間には意思が働いたと思う』などなど。

    オーディブルで寝ながら聴こうかなと思いましたが、ビデオを再生するシーンはさすがに怖くて電気を付けました笑
    描写自体はそれほど怖くないのですが、ジャパニーズホラーならではの湿り気のあるじわじわくる怖さがあります。
    なので、もっとわかりやすいホラーを求める人には刺さらない小説かもしれません。

    当時の時代背景を感じる描写も多く、ノスタルジーを感じました。スマホやインターネットがあったら成り立たないストーリーが魅力的でした。

  •  愛すべきジャパニーズホラーキャラクター「貞子」を生み出した名作リング。
    1990年の「横溝正史ミステリ大賞」ではオカルト的要素やホラー的な結末により、ミステリの狭義に当てははまらないという理由で受賞を逃している本作、令和の現在ではこの作品が受賞を逃していることが信じられないくらい面白い。(横溝正史ミステリ&ホラー大賞に統合されている)しかし、賞を受賞してなくても、面白い作品は口コミで広がる……1993年に文庫化されてから、絶大な人気を誇り、部数を伸ばしていき、1998年に映画「リング」が公開されたことで爆発的なヒットとなる。

     面白い小説の王道とされる「主人公の成長」こそ描かれていないものの、若者の突然死が増えている謎から、その異様な死に様に何か共通点がないのか疑問に思う新聞記者……ようやく掴んだ共通点のコテージには1本の謎のビデオ。ビデオの内容は理解不能な内容と「このビデオを見たものは一週間で死ぬ。それを避ける方法は……」というメッセージ。謎が謎を呼ぶ展開で、どんどん引き込まれて行く。
     主人公の新聞記者が、少し頼りない感じは否めないが、親友の大学講師?の知識と同僚の記者の行動力に助けられて、主人公たちは世紀の預言者の「山村貞子」の死の謎に迫ってゆく。
     そして、最後の最後。みんなが安心した瞬間に、悪魔(貞子)はニヤリとほくそ笑むような胸糞展開が主人公だけではなく、読者まで暗闇に叩き落とす。

     正直、続編の「らせん」の内容を知っていると、さらにえげつない展開が待っているのだが、続編なしなら、この「リング」は最高に面白い作品だと思う。昭和から平成初期に流行っていた「不幸の手紙」の人間的な恐怖心理を近代ホラーに昇華させたすごく面白い作品だと思う。

  • 貞子

  • ウイルスってこわ!

  • めちゃくちゃ面白い

    死のリミットが1日ずつ迫ってくる怖さ
    残酷な死の恐怖

    映画とはビデオの内容が違い、それもまたいいし、続編「タイド」への伏線にもなっている(赤子の件)。

  • 夏だから怖い本をと久しぶりに一気読み。ホラーというより謎解き感がおもしろい。なによりもビデオの描写が1番怖いかな。
    ビデオのダビング。今はないものだけど、そこへの念写とか、カセットテープに入り込んだ声とか、テープというものはなんでこんな怖いんだろう。

  • 久しぶりにページをめくる手が止まらなかった。面白かった。

    最後には、もはや貞子の恨みだけではなくなってしまっている設定が怖い。オマジナイは、成仏とかそういう次元ではなくなっていた。徐々に明かされるスケールの大きさに圧倒された。

  • 映画にもなった人気のホラー小説、映画版よりも設定がエグいというかかなり怖い。


    映画よりも生々しいと感じた。
    ただ、続編の螺旋やループを読むと印象が変わるかも?

  • 映画は見たことがなかったが、Kindle Unlimitedで購入。

    前回別のホラー小説を読んだときに全く面白さを感じなかったので、自身がホラー小説が好きではないのかと思っていたが、そうではなかった。本作品は過去の話題作になるだけあり、大変面白かった。

    マスコミ、ウイルス、生命の起源、感染症、家族、性別など、盛り込まれている要素が非常に多い。ある能力者親子の単純な復讐劇か?という匂わせがあったが、実はそうではなく、しかもそれがウイルスという人間とは別の増殖方法をするものの特性を軸に推理と物語が展開していき、最終的には防ぎきれないというところが、非常にスリリングであった。

    ただ、ウイルスという割に、なぜビデオテープを見ると感染するのか、という点には触れられておらず、そこは終始疑問だが、次作・次次作で明らかにされていく。そういう意味で、伏線・謎がまだまだ多く、先が読みたくなる本であり、まんまとループまで一気読みしてしまった笑

  • 暑くなってきたし、ホラー小説でも読もうと思って、『リング』を読んでみた。
    小説はあんまり怖くないのね。
    ホラーなんだけど、ホラーじゃないって言うか…。
    ちょこちょこ気になる点もある。
    高山がゲスいなぁ…って思ってしまって途中から読む気が失せてしまったんだけど、どうにか読了。
    最後まで読んで良かったわ(^v^;)
    *
    そして、なにせあの映画のインパクトが強すぎだよね…。
    当時は本当に怖かったなー。
    あの映像はインパクトありすぎたし、何年も経つのに、今も「貞子」の存在はホラーの代名詞になってるのがすごい。
    アメリカのホラーとは違う、静かでジワジワしたジャパニーズホラーってやつに、震えたよね。

  • 再読。17~18年前でしたでしょうか。傑作中の傑作です。
    初読の時は独り暮らしの大学生で、6畳一間の狭いアパートでしたが夜中に読み終えてトイレに行けなくなったのを憶えてます・・。ホラーと呼ばれるジャンルもいくつか読んでいますが、魂から震え上がるような経験をしたのはこの作品以外にありませんでしたね。
    映画が有名ですが、先にストーリーを知ってしまっては、この恐怖は味わえなかったでしょう。そういう意味では、先に原作に触れられる機会に恵まれたのは、本当に僥倖としか言いようがありませんでした。
    続編から、ホラーがSFになってしまったのは仕方がないのかな? 僕は、これ単体で完結したものと無理やり捉えています。その方がより怖いので・・

  • 映画もいいけど,絶対に原作を読むべきです.呪いのビデオが誕生した意味がよくわかります.

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著者プロフィール

千葉中央メディカルセンター勤務。認定理学療法士(代謝)、呼吸療法認定士、糖尿病療養指導士、住環境福祉コーディネーター2級。

「2018年 『リハビリのプロがすすめる 健康寿命を延ばす1000冊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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