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感想・レビュー・書評
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貞子の正体だけでなく、『リング』に登場した浅川や『らせん』に登場した安藤の世界の秘密が明らかになる作品。
鈴木光司さんの作品は、論理的に物語が進んでいくイメージがある。難しくも感じる場面がある一方、納得すると続きが気になる作風であると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20数年振りに再読。
リングの終わりがこうなるというのが
当時は衝撃でそれからずっと印象に残っていた。
展開は強引だけど、面白いなぁ。。 -
こんな話初めて
リングからこんな話に展開していくんや、貞子ほぼ関係無くなっちゃった、映画版では貞子だけが流行っちゃって続編作られへんかった感じかな?
らせんはあるけど評価良くないみたいやし
そらそうやな、呪いとかホラーと全く別の話になっていくんやもん
衝撃でした -
前作からの続き。
前作ではリングウイルスによる人類破滅の予感で終わったが、本作はある家族の会話からスタート。ただ、子どもの10歳という設定に対して非常に高度な問答が展開されており、いくら科学者の子であろうと違和感があったが、それも読みすすめるうちに納得(というより最後の最後だが)
がんというある意味最も畏怖されている病気がウイルス性でしかも転移しやすく変換されている、そしてなぜかそのウイルスが女性のように見えるという点から、リングウイルスとの結びつきを想像させるが、その謎は最後まで明かされず、また最後は前作の滅亡した世界への介入となり、まさにリング、らせん、ループというタイトルがふさわしいように思う。
近年、自由意志は存在せず、全てはシミュレーションである、という論点があり、イーロン・マスクなども同様の考え方。そこまで極端に考えないが、世界がどのように動いているか、といことを意識するときに、一度は考えたことがある可能性。それが実際に起ったらどうなるかという点に加えて、貞子およびリングウイルスの出現はなぜ起こったのか、というところに次作踏み込むのかな?という期待あり。