ループ 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
3.72
  • (10)
  • (11)
  • (10)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 106
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (394ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 貞子の正体だけでなく、『リング』に登場した浅川や『らせん』に登場した安藤の世界の秘密が明らかになる作品。
    鈴木光司さんの作品は、論理的に物語が進んでいくイメージがある。難しくも感じる場面がある一方、納得すると続きが気になる作風であると思う。

  • リングから続くシリーズの一旦の完結編。その後『バースデイ』を挟んで、『エス』『タイド』、そして『ユビキタス』とシリーズは続くが、美しい完結としてはここで引くのもアリ。物語としては構造が驚異的に上手く舌を巻く。主人公である馨が運命に抗いながらも、流され、そしてそれを受け入れていくしかない、その過程の描き方が胸を打つ。巨大な意志の力の流れに身を任せていく様が、最後にはどこかカッコよく見えてくる。シリーズ読者にとってはある人物の様々な側面を垣間見ることになる。この体験は後のシリーズに引き継がれていく。

  • 20数年振りに再読。
    リングの終わりがこうなるというのが
    当時は衝撃でそれからずっと印象に残っていた。
    展開は強引だけど、面白いなぁ。。

  • こんな話初めて
    リングからこんな話に展開していくんや、貞子ほぼ関係無くなっちゃった、映画版では貞子だけが流行っちゃって続編作られへんかった感じかな?
    らせんはあるけど評価良くないみたいやし

    そらそうやな、呪いとかホラーと全く別の話になっていくんやもん

    衝撃でした

  • わざわざ二見がループ界に行く必要あるか?車椅子のおじさんはちょこちょこメッセージ送ってたんやろ?時を戻して、暗号大好き高山竜司に何か送ればいいのでは?

    と考えてしまって楽しめなかった。

  • 前作からの続き。

    前作ではリングウイルスによる人類破滅の予感で終わったが、本作はある家族の会話からスタート。ただ、子どもの10歳という設定に対して非常に高度な問答が展開されており、いくら科学者の子であろうと違和感があったが、それも読みすすめるうちに納得(というより最後の最後だが)

    がんというある意味最も畏怖されている病気がウイルス性でしかも転移しやすく変換されている、そしてなぜかそのウイルスが女性のように見えるという点から、リングウイルスとの結びつきを想像させるが、その謎は最後まで明かされず、また最後は前作の滅亡した世界への介入となり、まさにリング、らせん、ループというタイトルがふさわしいように思う。

    近年、自由意志は存在せず、全てはシミュレーションである、という論点があり、イーロン・マスクなども同様の考え方。そこまで極端に考えないが、世界がどのように動いているか、といことを意識するときに、一度は考えたことがある可能性。それが実際に起ったらどうなるかという点に加えて、貞子およびリングウイルスの出現はなぜ起こったのか、というところに次作踏み込むのかな?という期待あり。

  • びっくりする展開.リングシリーズはちゃんと最後まで読まないといけません.

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

千葉中央メディカルセンター勤務。認定理学療法士(代謝)、呼吸療法認定士、糖尿病療養指導士、住環境福祉コーディネーター2級。

「2018年 『リハビリのプロがすすめる 健康寿命を延ばす1000冊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴木光司の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×