「会議ファシリテーション」の基本がイチから身につく本 【イチから身につく本】 [Kindle]

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著者 : 釘山健一
  • すばる舎 (2013年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (186ページ)

「会議ファシリテーション」の基本がイチから身につく本 【イチから身につく本】の感想・レビュー・書評

  • せっかく長々と会議をして決めたことなのに、それがなかなか実行されないというのはままあることである。
    なぜか。

    それは、参加者がその結論に納得していないからである。
    参加者の納得が得られない限り、例え会議でどう決まろうと「会議ではああ言ってたけど、現場は現場でやっていこう」などとそっぽを向かれてしまう。

    つまり会議で必要なのは、結論を出すことではなく、参加者の合意を得ることである。


    参加者に納得してもらうためには、できるだけ多くの意見を引き出す必要がある。
    各人が胸の内を全て吐き出すことで、決まったことにも納得でき、合意に繋がっていく。

    そしてそのためには、参加者の主体性が重要になってくる。
    すなわちファシリテーターに求められるのは、会議をまとめることではなく、参加者の主体性を引き出すことと言える。


    そのための心構えとして、ファシリテーターは全てを自分の力だけでやろうとしてはいけない。
    「もっと主体的にやろうよ」などといくら口で言っても、人は変わらないのである。

    ではどうするかというと、場や物の力を上手く利用するのである。

    例えば紙に考えをまとめてもらう時に、紙とペンの種類を複数用意しておく。
    そして「紙に書いて下さい」ではなく「自由に描いて下さい」と言えば、参加者は自ら工夫をこらすだろう。

    また重要な会議ならば、外部の地上20階などにある会議室を借りるのも良い。
    ピカピカに綺麗な部屋ならば、参加者のテンションも上がり、発言が出やすくなるだろう。

    こういったごく簡単なことの積み重ねで、参加者の主体性を引き出すことが出来る。
    人の心を解きほぐすのは難しいことだが、場や物にはそういった力がある。
    そして、これこそがファシリテーターの技術なのである。


    なお注意点として、合意と言っても、100%完璧な結論を出すことを目指してはいけない。
    完璧な結論が出たから皆納得した、というは理想的だが、実際にはまず不可能だろう。
    それよりも、例え80%の内容でも「これだけ話し合ったのだから一度やってみよう」と合意してもらう方が現実的である。

    100%の結論のために延々と会議を重ねるよりも、時間内で一度結論を出し、それに対して全員で取り組んでいく。
    その方が、組織として強い組織だと言える。
    問題があればフィードバックして、また会議をすれば良いのである。


    ファシリテーションが上手く出来るようになりたくて本書を手にとってみたが、「目的は結論を出すことではなく合意を取ること」という考え方は、非常に刺激になった。
    またファシリテーターの在り方についても、「主役は参加者である」という考えに基づいて色々と書かれており、とても素晴らしかった。

    非常にためになった一冊。

  • ファシリテーターになるためのテクニック紹介本。普段参加する会議で「その場限りの意見交換(愚痴)」にならないように、さっそく試してみようかしらん。

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