舟を編む 通常版 [DVD]

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監督 : 石井裕也 
出演 : 松田龍平  宮崎あおい  オダギリジョー  黒木華  渡辺美佐子 
  • 松竹 (2013年11月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105067707

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舟を編む 通常版 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 辞書編纂にかけられる途方もなく長い時間。一見、地味でつまらなさそうな仕事にかけがえのない生き甲斐を見出す。

    そういえば、大学入学当時は日本語学研究の一環として、色んな辞書を読み比べたりしたなぁ。

    せっかく日本に生まれ育ったのだから、きちんと大切に日本語を使っていきたいと感じた。一緒に見に行った人と、しばらくの間「用例採集!」がブームでした。全然違う二組のカップルがどちらも微笑ましくて、見ていて幸せな気分になった。しかし、あの恋文は…笑。

  • 本を読んだ直後なので、違ってるとこがいろいろ気にはなっちゃったけど、編集部や下宿先がとてもいい感じに映像化されていて満足です。
    本と資料にまみれてる空気感、素敵です。
    辞書で片っ端から「右」を引きたくなるよね。

    西岡くんが好きだなー。
    ダサいけどいい。

  • 素晴らしい作品でした。
    原作に見劣りする部分は全くありませんでした。
    やさしい人がたくさん出てくる
    熱意のこもったとても素晴らしい物語です。
    役者さんも誰も彼も静かに炎立つような演技で
    感動させていただきました。

  • 2013年 日本
    監督:石井裕也
    原作:三浦しをん『舟を編む』
    出演:松田龍平/宮崎あおい/オダギリジョー/池脇千鶴/黒木華/伊佐山ひろ子/小林薫/加藤剛
    http://fune-amu.com/

    オタクの共感度抜群の三浦しをんの本屋大賞受賞作品ですが、文庫派なので原作は未読。しかしかえってキャスティングに先入観を持たず、映画として楽しく見れました。

    序盤の、馬締くん(松田龍平)がとにかく面白い(笑)。一見無表情なのに感情の動きがすごく伝わってくる。はまり役でした。ハードル高めの美少年役だった「ご法度」の頃から思えば、良い役者さんになりましたねえ(しみじみ)。松本先生(加藤剛)の言葉に、ものすごく感動してるんだろうなあとか、不器用ながら西岡(オダギリジョー)に歩み寄ろうとするところとか、一生懸命でとても可愛い。辞書編纂に関わることで、どんくさそうだった馬締くんが水を得た魚のように活き活きと働き始めるのが見ていて気持ちよく、そんな彼に触発されて、ちゃらんぽらんだった西岡まで頼りがいあるカッコいい先輩になってっちゃうあたりとか、かなり胸アツでした。そしてオダギリジョーは安定のかっこよさ!!(今気づいたけど、このキャスティングはやはり原作者の好みでしょうか・笑)。恋愛パートも、馬締くんの不器用っぷりが超絶おかしく、達筆でラブレター書いちゃうあたりとか爆笑でした。

    普通に考えてちょっと奇人変人の部類に入りそうな馬締くんを、大家さんや辞書編集部の人たちが、みな信頼して暖かく見守っているのも微笑ましくて好きだったなあ。15年という長きにわたる辞書編纂、その一見地味なお仕事がここまでエンターテイメント作品になるとは驚きです。総じて良い映画でした。
    (2013.10.21)

  • 気に入った小説だったため、「西岡はオダギリジョーじゃないだろ...かぐやも違うだろ~(涙)」なんて思っていた。個性がある方たちなので、小説の世界が塗り替えられてしまうのが嫌だった。

    母が珍しく観たいと言っていたのでDVDを借りて帰った。
    彼らは西岡とかぐやをしっかり演じ切っていた。
    小説の世界がそのままフィルムで表現されていた。

    小説を読んだ人なら分かると思うが、本作ではいくつかの山がある。

    その中でも、一番心に残ったのが加藤剛演じる松本の"死"の部分だ。
    心にじわりと染み入る悲しみ。しかしながら、松本が傾ける「言葉への想い」は、しっかりと馬締青年に引き継がれた。ここの演出は秀逸だった。

    先入観で観ないぞと思ってしまってすみませんでした。
    本当に素晴らしい作品をありがとうございました。

  • 舟を編む 三浦しをん原作
    石井裕也監督

    しっとりと こころの中に 沁み込む いい作品でした。
    松田龍平の なみなみならぬ 演技が 冴えを見せた。
    配役も じつに 実力派が そろっている。

    オダギリジョーのもつ フワフワ感。
    酔っぱらって プロポーズするときの表情。
    ダサいけど、ステキだよ。
    宮﨑あおいが 松田龍平から 好きだと言われるときの
    目の輝きは すごいねぇ。
    加藤剛の 凛々しさ。
    八千草薫の 瞬間的な目の動き。
    小林薫のさりげなさ。
    渡辺美佐子のタケさん。
    伊佐山ひろ子の いぶし銀的存在。

    言葉を大切にした 言葉使い。
    そして、言葉を削づった人との間合い。

    作業する人は 熱くもなく 静かに闘志を燃やす。
    石井裕也監督の 才能が ほとばしっている。

  • こい【恋】
    ある人を好きになってしまい、
    寝ても覚めてもその人が頭から離れず、
    他のことが手につかなくなり、
    身悶えしたくなるような心の状態。

    成就すれば、
    天にものぼる気持ちになる。


    れん あい【恋愛】
    特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持を持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる・(まれにかなえられて歓喜する)状態。
    ー〈新明解国語辞典〉第4版(1989年)


    『舟を編む』、石井裕也監督の映画だけど、『川の底からこんにちは』の頃と違って三浦しをんの原作も有名だし、これと『バンクーバーの朝日』とかはウェルメイド、ビッグバジェットな映画なのかなと思ってなんとなく観るの避けてた。
    でも、観てみたらすごくよかったです。

    映画は1995年から始まりますが、赤瀬川原平の『新解さんの謎』が出たのが1996年。その頃はまだ第5版って出てなかったので、有名な「合体」の語釈が最新版でした。
    原作は読んでないんだけど、やはり新明解が引用されてるらしく。で、これはもう第5版なので、原作の方は時代設定を正確には決めてないらしい。(2009年らしいけど。)

    あと、BSでやってた『ケンボー先生と山田先生』なんかもよかったですね。


    最近、観る映画どれも松田龍平くんが出てて、龍平祭りなんですけど笑、この映画の龍平くんもすげーよかった。
    やっぱり龍平くんと言えば『御法度』からなので、そのスジの人御用達というか笑。。で、そのスジの人って、三浦しをん先生なんかもそうだけど。『まほろ駅前多田便利軒』にも出てましたしね。

    で、相方?がオダギリジョーという。五代くんで、こちらもやはりそのスジの人には人気が笑。

    というわけで楽屋オチの、BLとか麻生さんとかには爆笑しました。又吉も。

    キャストで言うと、他も全員よかったんだけど、別に好きじゃない池脇千鶴と笑。加藤剛さん最高だったですね。
    宮崎あおいちゃんは27歳の頃の化粧が浮いててすげーブスなんだけど、12年後の時がめちゃくちゃかわいいのなんででしょうね。

    でも一番びっくりしたのは、これまた別に好きじゃない黒木華。あいつの演技マジでやべぇ。バケモンかと思いました。


    おはなしの方に戻るけど、龍平くん演じるマジメくんが、なんか読書好きの友達に似てて。顔はあんなにイケメンではないけど、ほんとに本オタクで。
    本もだけど、言語ってコミュニケーションツールなのに、コミュ障気味だったり(友達はそうじゃないけど)、恋愛の方法がわからなかったりと。
    最近、本好きな人ほど人の話を聞かんなぁとか、けっこうそういうことも考えてたので、すごくよくできてるなあと思って。海に沈む演出はベタなんだけど、友達の脳内とかあんな感じになるんだろうなあとすごく感じられた。

    僕もあんな感じになることがあって。
    普通に会話とかしてて、言葉が出てこない時もそうなんだけど。

    自分のライフワーク?みたいな作業って、けっこう辞書編纂とか土器復元に近いところがあって。
    説明すごく難しいし、同じ趣味カテゴリの人にも「そんなこと普通しねーよ!」「バカじゃねーの!?」とか思われるようなことなんです。誰にもわかってもらえないし。
    で、昔はそれ、「誰かがやらなきゃならない。俺が!」って使命感を持ってたので、すごくわかるんです。その師匠は元々編集してた人なんだけど。

    だから主人公に対してはすごく感情移入して観てました。こんな映画観たら泣きますよ。

  • 原作を読まずに見ました。

    もどかしい程の"間"が物語の中にぐいぐいと引き込んでくれました。
    海に例えられる言葉達、迫りくる時間の中での焦燥感、静かに燃え続ける情熱の青い炎…そんな内なる物が映像から伝わってきました。
    派手な場面は全くないのに二時間ちょっとの時間を感じさせない本当に素晴らしい作品だったと思います。
    そしてどの俳優の演技も素晴らしかったです。

    2016年の秋にはアニメ化も決まっているという事なのでそれも楽しみにしつつ、原作の小説を読まなくては…。
    きっと映画では描かれなかった詳細な描写があるのでしょうから。

  • 監督 石井裕也
    脚本 渡辺謙作

    どこかのレビューで、「ひとつの小説を観終わったかのようだ」というのがあったが、まさにその通りである。観終わったあとのとてつもない満足感がそれを物語っている。

    久々に最高の映画だった。何より演技派ぞろいである。演技力のある人々の映画は、観ていてすごく安心する。

    映画を通じて描かれる「言葉」の持つ重み。美しい言葉遣いの人には、老若男女問わず、自然と心が惹かれるものだ。

    松田龍平の作品は初めて観たが、素晴らしい演技力、以外にふさわしい言葉が見つからない。言葉が好きで、それを自分の中だけでなく外に向けて使っていく喜びに少しずつ気づいていく姿は、単純に人に心を開いていくのとはまた違った、繊細な成長であり、表現するのはとても難しいと思うが、それを完全に演じきっていた。

    オダギリジョーは、どんな役でもはまるようだ。いわゆる天才役者、と呼ぶのか。食事の仕方、会話のときの目の動き、どれをとっても自然だ。

    そして宮崎あおい。前回観たツレがうつになりましてでも思ったが、彼女の笑顔は本当に優しい。ラブレターについて文句を言っている時も、怒っていながらその中に愛情が込もっていて、観ていてほっとする。

    それ以外にも、辞書編集部の人々、下宿先のおばさん、全員本当にはまり役だ。これは彼らの演技力もさることながら、適材適所を実現させた監督の力だろう。

    些細なことではあるが、この映画を観ていて気付いたのは、時の流れを表すことの難しさである。オダギリジョーは髪をのばすことで、松田龍平と宮崎あおいは逆にスッキリさせることで、なぜか自然と表現されている。メイクというのも重要な仕事である。

    「感謝という言葉以上の言葉がないか、あの世があるなら、向こうで用例採集するつもりです」、監修者のこの手紙の末尾で、涙を流さない人はいるだろうか。

    最近常々思うが、いい役者の演技は、見ていて温かい。

  • 宮崎あおいさんと、オダギリジョーさんがとても効いていた。

    地味な辞書づくり。
    膨大な言葉たち。
    それでも一つ一つの言葉に真摯に向き合う面々に感動しました。

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