ドンナ ビアンカ [Kindle]

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著者 : 誉田哲也
  • 新潮社 (2013年2月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (242ページ)

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ドンナ ビアンカの感想・レビュー・書評

  • 魚住久江シリーズ第二弾。
    ストロベリーナイトの姫川玲子シリーズよりも残虐性が低く、
    より登場人物たちの心情描写に重点が置かれている印象。

    前作は短編集だったけど、今作は長編。
    とても上質で読み応えがある一冊で短編よりもやはり長編の方がいいなと感じた。

    物語は魚住(警察)と村瀬(中国人キャバ嬢に恋した一般男性)のふたつの視点で
    展開されていく。
    もちろん魚住は事件の真相を解明するために動く、ミステリな面。
    村瀬の方は、好きにはなれないけれど仕事を世話してもらった恩人の愛人に恋し、
    その愛人もまた村瀬にだんだんと惹かれていくという恋愛面。

    実直な村瀬が仕事面で少しずつ階段を上っていく姿には読者もきっと応援してしまう。
    そして、禁断の恋についても同じく応援したくなるけど、それ以上踏み込むと
    きっとトラブルに巻き込まれてしまうよーやめとけーとも思ったり。
    そういった意味では、今作の主人公は明らかに村瀬でした。

    姫川玲子シリーズの新作にも期待しているけれど、こちらはこちらで期待大。
    誉田さんの著作は本当に好きだなー!

  • 誉田哲也の女性捜査官シリーズはあまりに有名な姫川シリーズと、
    残念ながら若干目立たない感じの魚住久江シリーズが存在する。
    こちらはその魚住シリーズの2作目で、1つの事件を軸に動く長編
    の体を成す。

    なんというか・・・。
    物語全体がもの凄く切ない。しかしこの「切なさ」を、「切なさ」
    としてちゃんと認識出来るのは、ギリギリで40台前半くらいの
    年代かも。つまり、メインターゲットは我々と同年代の男たち。
    もちろん僕もそこに入る。

    特に手に職も無く学があるでも無い、典型的な冴えない中年男と、
    池袋の大衆キャバクラで働く中国人女性の物語。設定が設定だけに、
    妙に心に突き刺さって来る。

    そして、魚住のこれまた典型的な感じの良い中年女性、もっといえば
    気の良いおばちゃんぶりが、ストーリーの暖かさに拍車を掛ける。
    ハードな姫川シリーズと対極に位置する作品だが、こちらはこちらで
    かなり味わい深い。

    さすがは警察小説のエキスパート・誉田哲也。
    なかなか文庫版が出なくてジリジリしてたのだけど、Kindle版が出る
    なら多少高価でも全く問題無い。誉田哲也作品もコンプリート近し。
    まぁ、武士道とか残してるのだけど(^^;)。

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