夜光虫 (角川文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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  • (Kindle Unlimited)
    おそらく20年振りの馳星周さんのノワール小説。
    以前読んだ不夜城・鎮魂歌の方が面白かったのか、自分の感覚が変わってしまったのか、少しストーリーに物足りなさを感じてしまいました。
    続編もあるようですが、少し時間をおいてから読むかどうか考えてみようかな。

  • 長すぎ

  • 台湾という、不思議で、日本人にとって近いようで遠い距離、そして文化の地域を舞台に、元プロ野球選手が、泥沼に落ちていくさまを描くノワール。

    この追い詰められて、にっちもさっちも行かなくなる、焦燥感、位がキリキリと痛くなるような焦りの描写は馳さんのお手の物。

  • 馳星周アンリミッテッドからのチョイス。
    随分前に紹介文を熟読しており、近いうちに読むことが
    確定していた作品。事前に抱いていた期待を大きく超え
    る「非道い話」である。

    主人公は台湾プロ野球で活躍する日本人投手。かつては
    日本のプロ野球でノーヒットノーランを達成したことも
    ある選手だが、故障を理由に台湾へ流れ、今では放水・・・
    いわゆる八百長・・・に加担する落ちぶれピッチャー。順調
    にブラックマネーを稼いでいたが、ある日突然チームメ
    イトと共に台湾ヤクザに拉致されて・・・という内容。

    野球は好きだが、知っているのはNPBとMLBだけな僕(^^;)。
    故に台湾のプロ野球は全くピンと来ないのだが、興味は
    多少あった。・・・そういう人は、絶対にこの作品を読んで
    はいけない、と思う(^^;)。

    台湾球界の描かれ方は、さながら魔窟。「黒道」と呼ばれ
    る台湾マフィアとズブズブであり、不正試合は当然のよう
    にまかり通る。更に、全体的なレベルがやたら低い、とい
    う表現。現実の台湾球界がこれほど非道いとは思わないが、
    ヘンな先入観が生まれる可能性あり。実際僕がそうなちゃ
    ったのだから(^^;)。

    その部分さえ除けば、やはり馳星周らしいノワール感満載
    のハードボイルド作品。主人公以外の登場人物の殆どが残
    虐にバンバン殺され、最後には何一つ残らないし、誰も幸
    せにならない、という・・・。

    徹底したノワールの読みたい人はぜひ!
    もう一度言うが、台湾プロ野球に興味のある人は、間違っ
    ても読まないように。避けろ!!

  • 「野獣死すべし」へのオマージュであって欲しい

  • 昔読んだ本

  • どうしようもない八方ふさがり感、進んでいく状況、主人公のグズっぷりと哀しさの同居するどうしようもなさ。
    面白かった。

  • 野球の話かと思って読んだら、とてつもない暴力と裏切りの血なまぐさい話でびっくりした。ストーリー展開に引き込まれてかなり楽しんだ。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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