コンセプトのつくりかた [Kindle]

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想・レビュー・書評

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  • 良いコンセプトの条件
    ①わかりやすく普遍的な20文字以内の日本語で表現できる
    →伝達しても絶対に認識がずれない伝達手段は文字、できるだけひらがなと漢字で言葉の抽象度をまったく持たせないようにする
    ex.wiiは「お母さんに怒られない」がコンセプト。コントローラーはリモコンのような普段見慣れた形にしてハード機は掃除の邪魔にならないように縦置き

    ②未知の良さを生み出している
    →既知の良さは大企業がすでに持っている(ex.軽くて温かい=ユニクロ、燃費の良いクルマ=トヨタ)もしくは参入されると勝てないので選んではいけない
    ③複数の問題を同時に解決しているアイディア
    →wiiはゲームはよくないという風潮をなくす、子供が楽しむものから家族で楽しむもの等複数の課題を解決した。

  • 平易な文体で深いところまで潜っていく感覚を覚えた。

  • Wiiの開発者が、ゲームの考え方やゲーム開発の手法を用いながら、コンセプトのつくりかたを解説。読みやすくおもしろい。中高生にもおすすめ。

  •  イノベーションに関わるなら必携本である。
     ひとつひとつの内容がとにかく洗練されている。ムダを一切剥ぎ取り平易な言葉で書ききっている。本書の執筆の努力はどれほどのものだったのか。というよりも任天堂という会社の底力はこのあたりのノウハウの蓄積なのだと思うとその高さに呆然とするのである。
     そんなものを読めることは幸せでしかない。

  • wiiの誕生の経緯になぞらえて、コンセプトの作り方を例示する本。
    「良い」というのを「既知の良さ」と「未知の良さ」に分類して、「未知の良さ」においては「良い」という言葉を使ってはならない、という考え方が面白かった。
    「未知の良さ」が「良い」とわかるのならば、それはすでに「既知の良さ」なのでは、的なお話。
    所々で出てくる会議風の会話のやり取りは、まさに性善説で成り立っていて、本来の会議がここまでだったかはさておき、wiiのような革命的な商品の開発にはそれに近い雰囲気はあったのだろうなと感じた。

著者プロフィール

玉樹真一郎(たまき しんいちろう)
1977年生まれ。わかる事務所代表。元・任天堂Wiiディレクター/プランナー、八戸学院大学地域経営学部特任教授、NPO法人プラットフォームあおもり理事。東京工業大学・北陸先端科学技術大学院大学卒業後、任天堂に入社。プログラマーからプランナーに転身し、「Wii」の企画担当として各種業務を幅広く統括。2010年任天堂を退社後は、青森県八戸市にUターンし独立・起業する。代表作に『コンセプトのつくりかた』。2019年8月8日、『「ついやってしまう」体験のつくりかた』を刊行。

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