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- / ISBN・EAN: 4988142968920
感想・レビュー・書評
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wowowで放送された全7話を一挙に観た。約6時間を観てやっと粗筋を忠実になぞることが出来る作品が出て来たなあ、という感想を持てた。複雑な展開で小説を読んだ時には少し理解不能だった株取引や総会屋や検察や警察の内部捜査が理解出来、その関係もやっと腹落ちがした。小説を二回読んだのに、まだわからなかった処があったのである。しかし、テレビドラマのいい処はそこだけだ。
粗筋をなぞるだけで、本来もっときちんと描くべき処が描けていない。
社長の分刻みの時間管理、新聞記者の細かいネタ探し、旋盤工の職人技、それら仕事人間たちの専門的な窓から見た世界が小説の魅力だったのだが、それは描き切れていなかった。
物井やコウちゃんたちレディー・ジョーカーの「憤まん」は、演出が悪いのか、演技が悪いのか出てなかった。底辺の「怒り」がこの事件の発端であることが、よくわからない。
いくつかの改変があった。雄一郎と祐介の「関係」は完全に省略された。八代記者が生き残った。物井清三の手紙が、ほとんど省略された。そしてラストは北海道から青森へ。これらは正直許される改変である。あのラストは良かったと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
柴田恭兵が刑事に見えてしまって、最初から軽く混乱。そうだったこの人は社長だった、と何度も自分に言い聞かせながら視聴。
毒物購入、総会屋、株価操作、被差別部落、企業と警察のメンツ、障害者を抱える家族、家族の自殺、などなど・・・いろいろ絡み合ってお腹いっぱい。
7話もあるので詳しく描写されていたけれど、所々腑に落ちない部分もあるので、原作を読もうかな。