もうすぐ絶滅するという紙の書物について [Kindle]

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  • CCCメディアハウス (2010年12月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (472ページ)

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もうすぐ絶滅するという紙の書物についての感想・レビュー・書評

  • 本棚に入れておくのは、読んでもいい本です。あるいは、読んでもよかった本です。そのまま一生読まないのかもしれませんけどね、それでかまわないんですよ。

  •  邦題は電子書籍との対比を思わせるが、それはあまり大きなウェイトを占めていない。たまに紙の書物との対比で取り上げられるものの、ほとんどはむしろ古書に関する話題だ。

     解説によればそもそも原題を直訳すると「本から離れようったってそうはいかない」というような意味らしい。内容はほぼ全編、二人の愛書家による書籍談義だ。エーコ氏の蔵書は5万冊あるらしい。

     正直なところ、これを読んで特に何が理解できるわけでもない。穿った見方をすれば、二人がひたすら知識をひけらかすのを眺めていたような気分だ。かと言って嫌な感じもない。なぜならそこには間違いなく対象への愛情があふれているからだ。だから、微笑ましくもある。

  • 読みかけてそのままだった本をエーコの訃報を聞いて読了。エーコとカリエールの対談書き起こし。文字について、本について、映画の視点移動について、知識のフィルタリングについて、稀覯書について、あそこもここも抜き書きしたい内容が語られている。仕事帰りに夜歩いていたらゴミ箱にパスカル本人が作った12台の計算機のうち1台があるのを見つけた古書肆の話など、ものや本との出会いのエピソードもいちいち面白い。
    エーコは自宅にある5万冊の蔵書(うち稀覯書は1200冊)をどういう人が欲しがるか分からないと言っているけれど、どうなるのか。

  • 良い本は読み手と時間の洗練を受けて書かれたときからさらに深みを増し、主にスペイン人の野蛮さのせいでアメリカ大陸の書物の多くは失われ、読書そのものが偏執的になる人もいるけれど、それにしてもとにかく本はかさばるよねつらいよね、というとても長くて知的な対談本だった。本棚にある本を全て読む必要なんてそもそもないんだよってところには救われた。

  • 【目的】 電子書籍の登場を根底におけるテーマとして、文化や書物のあり方について様々な対談を行う。

    【収穫】 彼らの考えをもとに、自身の意見が何であるかを考える契機となった。

    【概要】 ■新しい技術と学習: 新しい技術が登場すると、あたかもそれが過去の制約や規則を無効にし、先行技術を一掃して便利なものに変えてくれるという感覚があるが、実際には、新しい技術が出てくるたびに、新しい「言語」を習得するための長い長い入門期間が必要になる。技術は手間を省いてくれるものではなく、手間を増やすだけ。しかし、我々はたえず未来に備える努力を強いられる。
    ■あらゆる情報を得られる時代で必要な能力: 「知ること」ではなく、「知っていること」から考えをまとめて結論を導く技術。さらに、習得するという行為そのもの。覚えたり学んだりということ自体、学ばないと見につかない。例えば、与えられたテーマに対して、出所の違う10の情報を集め、それらを比べ合わせて、何を導けるか。
    ■文化とフィルタリング: インターネット以前は、文化が保存すべきものと忘れるべきものを示すことでフィルタリングを行い、何が正しく何が間違っているか、という暗黙裡の共通基盤を提供していた。しかし、インターネットは、文化というフィルタリングにかけることなく、各個人の意見や経験が直接共有されるため、自分自身の頭でフィルタリングしなければならない。
    ■書物が傑作となるための条件: 多くの読者に読まれ、解釈されること。そして読まれることで互いに影響を与え合うこと。例えば、ダ・ヴィンチの中には、「モナ・リザ」よりも美しい作品はあるかもしれないが、「モナ・リザ」はそれら以上に解釈されてきた。
    ■愚かしさの定義: 馬鹿は時宜をわきまえず言うべきでない軽率なことを言う人、阿呆は論理的に間違った思考をする人、愚かさとはぬけぬけと一貫して阿呆な発言をする人。

    【感想】 タイトルに興味を惹かれて読了。電子書籍の登場をひとつのきっかけとして、話を展開しているが、実際は文化や芸術に関わるあらゆる話題に脱線しながら、2人(+1人)の教養人が対談を行うというもの。自分の知識や経験では全く知らないような書物や歴史の話が出てくるが、彼らの文化や書物に対する考えは他で触れることがないために新鮮であり、色々と興味深いものだった。教養について考えてみたい人には、面白いと思う。

  • 印刷本のは紙の匂いがきつく、しかもその匂いが嫌いな種類のものだったので、気になっていたけれども買う事も借りる事もできなかった。だから、本書の電子書籍版を偶然知った時に迷いも無く買った。
    内容が内容なだけにありえないと思っていた電子書籍化を実現した出版社に感謝したい。

  • ウンベルト・エコの博識ぶりには恐れ入る。書物を中心に、中世ヨーロッパで起きたスキャンダル事件から、トンデモ科学(?)の話まで、どんどん話題が広がっていく。ついていくのに大変だが、知的な楽しさはとても大きい。
    充分に楽しめた。

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