白鳥異伝[上] (徳間文庫) [Kindle]

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  • 三野にすむ里長の子供である遠子と小倶那は小さいときから仲良しであった。男勝りな遠子と物静かな小倶那。しかし都の大王の皇子である大碓皇子に出会ったときから彼らの運命の道は左右に分かれていった。古事記を題材に日本の古代を舞台にしたファンタジー。「空色勾玉」の時代の後の世のお話。

  • 前作の流れをそのままに、日本の神話をベースに物語は展開していく。
    兄弟同然に育った片割れを、一族の復讐のためにと闘う主人公と、それを支える人。
    そして勾玉が集まった時、それらはとてつもない力を発揮するものの、、、
    全編を通して、少女の観点から描かれる物語。
    少し、物足りない感じがする。

  •  水の乙女と風の若子の時代から遙か時を経て、彼らが伝説となった時代の勾玉の一族である橘の家に起こった物語。橘の家に生まれた遠子と、その家で育った捨て子の小倶那の物語。勾玉を受け継ぐ一族は豊葦原に散らばっており、それらを集めて邪悪な剣と対決しなければならない。芯が通って真っ直ぐな遠子は非常に魅力的なヒロインで、くよくよするくらいなら前を見て進むことを選ぶ様子は、『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラを思い出させた。
     「あなたは強い」と言われるのは、非常に酷なことだ。強い者だって傷つくし絶望するのだから。でも重荷は耐えられる肩にかかるのだと、遠子を見て思ったのだった。

  • 「空色勾玉」に続いて黙々と読了。一作目よりもボリュームを増した分、物語の厚みも出たように思うし、小倶那と遠子を次々と襲う試練も波乱万丈で、つい先を急いで読みたくなる。…が、感情移入ができない点は相変わらず。個人的には主人公たちより菅流が良かったなぁ~。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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