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感想・レビュー・書評
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藤太と阿高は同い年だが叔父と甥である。武蔵の国の長の家に生まれた二人はいつでも一緒だった。しかし藤太には阿高についての秘密がある。阿高は知らないが女性の顔で先見をするのだ。その女性が阿高を都人の田村麻呂に会わせるなと言う。ちょうど府中に田村麻呂がやってきている。藤太は阿高を田村麻呂に会わさないようにしたはずだったが、阿高は蝦夷族に連れられて陸奥に向かって行ってしまった。
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シリーズ3作目。
この物語も前作の影を色濃く引きずっている。
坂上田村麻呂なども出てきて、なんとなくストーリーが展開していく。
主人公が力に目覚めていく前半とその力を使って物の怪を退治する後半からなっている。
物の怪の正体は、読んでのお楽しみですね。 -
勾玉三部作を一気読み。物語としてはこれが一番好きだったかも。阿高と藤太、広梨と茂里の武蔵Boysが良かった。ちびクロも。
…が、ここまで読んでわかったが、荻原さんの描く女の子がイマイチ私が好きじゃないタイプの子なので、どうもしっくりいかないんだろうな。宮崎駿アニメに出てくる女の主人公をもっとちまちまうじうじしたかんじ、とでも言おうか…。決断力でエイヤ!な時もあるけど、大体はうじうじしている。元気キャラの遠子のような子でさえも。苑上はおっとりお育ちがよいから、実は一番、違和感はないのだが、感情移入するにはちょっと位が高すぎる…。ともあれ、これは前半がBoys目線なので、そんなに苦じゃなかったような気がする。