超思考 [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • レンズの焦点が合ったようにスカッとする。お見事。

  • 相変わらず北野節炸裂の一冊。
    他の著書のコンセプトと基本的には一緒で、現代社会で起こってる矛盾や、日頃から本人が気になってる事柄を独自の視点で座頭市ばりにバッサバサ斬っていきます。

    内容はほとんど現代日本についてです。芸能、政治、経済と、簡単に片付けれない大きなテーマながら多岐に渡って描かれてます。

    当然本人は敢えて書いてるんだろうけど、結構極論というか、過激な内容が多いんですよ。

    今の政治の在り方が嫌だったら、最も政府に反抗するには皆が政治への関心を一旦無くして投票権を放棄するとかね。

    でも当然本気でそんなことが起こればいいというわけではなくて、そこまで大袈裟に書かないと万人に伝わらないからだと思います。

    本作だけではないけど、無茶苦茶な内容の中に人一倍日本のことを思ってる気持ちがちょいちょい伝わってくる、ビートたけしのテレビでは見えない一面が垣間見える一冊。

    色々自分で考えさせられるし、お勧めできます。

  • 劇薬みたいなエッセイでした。面白かった。

  • 各トピックごとに持論が書かれる。老練の芸人・文化人という立場から、世間や若者を切る。自分の中に軸をもって、流行り廃りに流されるな、というのが全編通じてのメッセージか。

    ・日本総国民思考停止
    ・医は仁術か、商売か
    ・死刑の是非。生死の価値
    ・そのハンバーガーは旨いか?
    ・暗闇の老後をどう走り抜けるか
    ・夢を売るバカ、探すバカ
    ・芸術は麻薬だ
    ・理想の国はあるのか
    ・どっちにしろ幸せだ
    ・唯一無二の価値はないか
    ・人知の及ぶ範囲
    ・飢える贅沢
    ・本音という作り話
    ・右向け、左!
    ・師弟関係
    ・俺の絵は売らない
    ・爆発前夜
    ・目に見えないこと
    ・くそジジイとくそババア

  • 章の始めに北野武さんではない人が書かれているコメントで、各章をより楽しく読み進めることができました。

  • いちいち理解できるってことは、自分も古い人間なのかな。

  •  独特の語り調で問題点に切り込む、自分にとっては、指摘が鋭くて心に残ったものが多かった。
     まず、近年の傾向に、自分で考えなくなったことがある、何となく周りに流されてみんなが良い物がいいとしている。これでは何も生まれないし、ただ単にジリ貧になっていくだけだ。
     それと、品格の問題、何でも安かろうでいいとすること、お金がなければそれを受け入れていく必要がある。安物に群がるなど、人としての品格を失った行動を取るのはどうか。子育てをする身として、お金がないことは受け入れるが、品格を失うことを子どもに教えるべきではいないということはとても重要であると認識した。そのためにも、自分の発言、行動はあらためるべきで、子どもが親を見て学ぶとすれば、品格を教えるべきではいないかと思う。
     これから生きていく上で考え方のヒントをいただいた。

  • さまざまなテーマについて北野武さんが、自分の考えを話している本。

    どのテーマも、独特の考えというか、武さんのお母さんの影響が強いんだなぁと感じました。

    このお母さんの考え方が、ガツーンと来ることが多いです。
    たとえば、食べ物屋さんに並んで食べるようなことはいじきたない、とか、絵とか芸術は道楽者のやることだ、とか。

    また武さんは常に次の楽しくやりたいことを考え、それをやってきているから、漫才を捨てても、いまのほうが全然楽しいのだそうです。これも、自分の過去に固執しないスマートな生き方だなあと感じました。

    しっかり生きていくために、恥ずかしくなく生きていくために、自分で考え、自分で動けるチカラのヒントが詰まっている本だと思います。

  • 時事ネタをもとに、北野武独自の視点・口調でずばっと切り裂く毒舌本。鋭い切り口、という武器がバラエティでもずいぶんともてはやされているが、この人はそういうことをずっとやってたなぁと今更気づく。

    真似る、見習うには幾分ハードルが高い気がするので、当たり前な考え方に一石を投じることで自分の頭を少しでも柔らかくしようとする分には良い本だと思います。

  • 武の社会を斜めから見るような視点は、物事の本質をグサリと貫いているかのように思える。

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著者プロフィール

ビートたけし。1947年、東京都足立区生まれ。72年ツービート結成。89年『その男、凶暴につき』で映画監督デビュー。97年『HANA-BI』でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。著書多数。

「2020年 『浅草迄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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