青天の霹靂 [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (173ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 冴えない30代独身マジシャンの主人公が、自分の生誕の秘密を知る物語。
    母親も知らず、父親にも愛想を尽かして家を出た晴夫は、場末のバーで手品師として生計を立てているのだが、突然の落雷によって自分が生まれる少し前にタイムスリップする。

    割と予測できるストーリーなので、その辺りの意外性はないけれど、読み通りなのにちょっと泣ける。わたしは涙脆いのです。

    オーディブルだったので、父親役の劇団ひとりさんもぴったりでした。イメージしやすかった。

  • 場末のマジックバーで燻っている晴夫。
    そんな日々から抜け出すべく、テレビ番組のオーディションに挑戦し・・・

    割とベタな展開だけど、笑いあり涙ありで読みやすく楽しめました。

  • 文体はきれいでとても読みやすいが、全体的にちょっとさらっとしすぎで浅薄な印象が拭えなかった。おおまかな話もファンタジーではよくありそうな物語。そのためか最後は感動的だけど、それが安易な手法に感じてしまって素直に入り込めなかった。

  • audiobookにて。

    パッとしない人生のマジシャンの晴夫が、自分にダメ出しをしながら生きていたら、警察から連絡があって父の死を知り遺骨を受け取る。
    その後、なぜか突然、自分が生まれる前の過去にタイムスリップ。
    自分の目で、男手一つで育ててくれたがもう何年も会っていない父のこと、なにも聞かされていない母のこと、自分が愛され望まれて生まれてきたことを知っていく。

    晴夫の自虐キャラやタイムスリップに気恥ずかしさを覚えたが、いつのまにか物語にハマっていって最後まで楽しめた。

    なんとなく先が読めるし大きな感動はないが、心がすこぅし軽くなるような作品で◎。

  • 劇団ひとりの作家デビュー作『陰日向に咲く』を読んでから知ったのだけども、このたび小説『青天の霹靂』の映画化で監督デビューしたとのこと(2014.5.24ロードショー)。

    映画に関しては太田光が珍しくベタ褒めをしていたのが気になって、観に行った。
    その前に原作に触れておこうと思い、原作読了。

    小説と映画とでは大きくストーリーを違えていたのだけども、どちらもいい!
    (涙と笑いの量でいけば、映画の方が勝っていたけども・・・)

    『陰日向に咲く』でも思ったのだけども、この人の書く小説はかなりトリックが仕込まれていて楽しい。
    いずれミステリも書いてもらえないかな・・・

    参考:
    Youtube【爆問】太田ベタ褒め:映画監督!劇団ひとり『青天の霹靂』
    https://www.youtube.com/watch?v=K9F2CxdfFms

    ----------------
    【内容(「MARC」データベースより)】
    学歴もなければ、金もなく、恋人もいない三十五歳の晴夫。一流マジシャンを目指したはずが、十七年間場末のマジックバーから抜け出すことができない。そんなある日、テレビ番組のオーディションではじめて将来への希望を抱く。だが、警察からの思いもかけない電話で、晴夫の運命が、突如、大きく舵を切る――。人生の奇跡を瑞々しく描く長編小説。
    ———————
    【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
    劇団ひとり
    1977年千葉県生まれ。92年デビュー。2000年にピン芸人として「劇団ひとり」となる。総勢数十名のキャラクターを一人で演じ注目される。映画やドラマで俳優としても幅広く活躍。はじめての小説『陰日向に咲く』は映画化もされ、一〇〇万部を超えるベストセラーになる
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  • 30を過ぎても小さなアパート暮らしで、売れないマジシャンを続ける晴夫。俺は何のために生まれてきたんだろう、と自己嫌悪の日々を送る。しかし、タイムスリップした過去で、彼は自分の出生の秘密を知ることになる…。

    映画公開記念で、読んでみた。本当にきちんとした小説で、劇団ひとりが書いたなんていう意識はまったく持たないままだった。ストーリー自体はさほど珍しくないパターンかなと思うけれど、細かい描写が面白い。いかに晴夫がダメなやつか、というのが女性との会話だったり、お店の雰囲気だったりから伝わってきた。身の回りのことをじっくり観察しているんだろうなという印象。芸人さんの頭の中を垣間見たような気分になった。

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