- Amazon.co.jp ・電子書籍 (334ページ)
感想・レビュー・書評
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ぽっかりあいた穴を埋めているのだろうか? この仕事で。でも、同じことの繰り返しで進展がないのがなんだかなぁ。話に弾みがあれば面白かったのかもしれないが。
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2歳の娘を亡くし、失意のどん底の奈月は、会員制の高級娼館で働く道を選ぶ。
特殊な環境に身を置きプロに徹する、誰もがギリギリのところで生きていて、それでも尚、生き続けることを描いた作品かと思う。
(電子書籍 kindle) -
奈月は娘の舞を亡くした。マンションの手すりの隙間から落ちたのだ。まだ2歳で隙間を通り抜けることができた。そして高校時代の親友に会って、彼女が高級娼婦の仕事をしていると聞いた。自分もやってみたいと頼み込んで紹介されたのがマダム・アナイスという会員制の高級娼館だった。
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客として現れた自分を知る全く知らない男。それは突如、この世を去ってしまった親友の愛人だった。奈月の職業は高級娼婦。客として熱く肌を重ね深く心を求めあっても二人の間には常に親友、麻木子の存在がある。お互い心に大きな傷を負い淋しさを超え求めあい尊重しあう姿はとても美しい。そして醒めた目で愛や恋など夢を追い求めない姿勢は切なくもありイタくもある。娼婦を通して"愛"や"強く生きる"事について考える。だが、ここに愛はない。しかし翳りを帯びたこの世界へ深く引き込まれてゆく…