修業論 (光文社新書) [Kindle]

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著者 : 内田樹
  • 光文社 (2013年7月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (171ページ)

修業論 (光文社新書)の感想・レビュー・書評

  • 予想に反して深いテーマを論じている本でした。『修業論』なんてタイトルの上に新書版で薄い本だから、内田氏の経験談で息抜きで読めるかと思っていたらとんでもない。和洋様々な思想を援用して自身の哲学を論じていらっしゃる。いつの間にか著者の言葉と知識の遣い方の妙に惹き込まれていました。ちなみに氏はフランス哲学専門の元大学教授ですが合気道歴も40年、ご自身の道場まで建ててしまった方。

    氏の専門はレヴィナスだけど碩学とは彼のような人の事を言うのですねぇ。守備範囲がものすごく広い。若い頃からの蓄積の大切さを突きつけられた気もしました(→あまり勉強熱心とは言えなかった私が持っていないもの)。

    「敵=対戦相手ではない」という考え方、「広義で言えば、『敵』とは『私の心身のパフォーマンスを低下させる要素』」であり、それを最小化させるスキルの巧拙が「無敵」や、瞑想とは生き延びるために他者(広く自然や社会等も含め)との関連を「額縁」という言葉で捉え、「額縁をずらす」ことが生き延びる鍵であるという考え方には強く共感を抱いた。美術館で額縁が見分けられなければ、壁の模様を見ているのか絵を見ているのか分からない訳で、これは私にとって非情に示唆に富んだメタファーでした。

    折に触れて読み返したい本。

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