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感想・レビュー・書評
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著者が取材した7人の猟師の話をもとに作られた、短篇集。
羆と人間の話。
猟師の複雑な思い。
「羆をしとめて、それでよし」と思えない、人それぞれの思いが淡々とした筆致に描かれ、悲哀が漂う。
この短篇の取材をしている時に知った、後に『羆嵐』のことについても、著者あとがきで触れられている。
この短篇集がなければ、確かに『羆嵐』はなかっただろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編実話集。実猟経験が全く無いのに、一人称視点でよくここまで表現出来るなと感心した。流石は吉村昭。
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2017-6-26
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吉村昭と熊と言えば『羆嵐』だが、これはその着想となった短篇集。月刊誌の企画がもとだったそうだが、あの名作『羆嵐』のきっかけになったとすれば、作品自体の価値 + α を認めざるを得ない。どの一編を取ってみても、人間と熊との清冽な闘いが淡々とした筆致で描かれており、鮮烈。
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