ある家に忍び込んでVHSテープを盗んでほしいと言われた不良達。家には男の死体と大量のビデオテープが。彼らは何本かのビデオを見てみるのだが。。。
気鋭のホラー監督達が集結した話題のオムニバスPOV。
ビデオ特有の前に撮った映像が紛れ込む演出と今風のデジタルカメラのPOVの共演が面白い。
ということは設定的には時空がねじ曲がっているわけで、各話の明確な説明なんてあるような映画じゃないわけです。このへんの不可解さをいいと思えるかどうかでこの映画の評価はかなり分かれる。
そこさえ許容できれば上質なハラハラドキドキ感と不全感を楽しめるなかなかの良作。
以下ネタバレ。
全く共通性がないように見える各話だが、実は最初は敵でないはずの人が敵だったという大きな共通点がある。まぁこの手の怖い話のお約束で、バレバレの人もいるが、ベースの話である「TAPE56」までそういうオチだったのはうまいなぁと感心した。