才能を伸ばすシンプルな本 [Kindle]

  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (167ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 冬の八冊目。

    かなりあたり!iPad使って細かくまとめていきます。この視点から子どもの成長考えたいなぁ。

  • 【目的】 才能を見出し開発するための、シンプルで具体的かつ実証済みのテクニックを提供する。

    【収穫】 新しいことを学ぶ際に、具体的に何をすべきか、という努力の方向性が自分の中で明らかになった。

    【概要】 ■スキルを身につけるための基本: ①エキスパートがスキルを使う様子を観察して盗む。②全体の動作を具体的な最小の要素に分解した上で局所的完璧さを積み上げる。③自分の能力ではミスするくらい困難なゾーンまで「背伸び」をし、それを何度も繰り返す。
    ■ハードスキルとソフトスキル: ハードスキルはいつもできるだけ正確に繰り返すスキル。ハードスキルを学ぶときは、正確に測定しながらゆっくり行い細部を完璧に仕上げる。常にミスを発見し、修正することを心がける。一方、ソフトスキルは理想的な結果を得るために状況に柔軟に対処するスキル。ソフトスキルを学ぶときは、変化に富む困難な状況で繰り返しを何度も行う、明確なフィードバックを得ることが重要。未経験のもの常に試す。
    ■スイートスポット: 困難を伴いミスを発生させる挑戦のレベル。「最大の努力をしたなら、何をかろうじて成し遂げられるか?」を自問し、現在の能力の限界を記録し、それを少し超えることを目指す。
    ■毎日の練習の方法: 1週間に1時間よりも1日5分を選ぶ。その5分間に集中し、どんな小さなミスでも認識して修正する。動きを身につける場合は、まず大げさにやってみて限界を感じ取り、そこから正確な動作を行う。または、①正確な動作→②不正確な動作→③再び正確な動作というようにサンドイッチ方式で覚える。10分間置きに3回練習するのもよい。スキルを測定する基準を設定し、常に得点を記録してモチベーションを高める。くたくたになるまではやらずに、適度な仮眠をとる。寝る直前に、自分の理想のパフォーマンスを思い描く。
    ■練習の効率の検証: 次の4つの観点で検証する。①背伸びと繰り返し、②意識の集中、③明確な目的意識、④強力で迅速なフィードバック

    【感想】 紹介されている52の秘訣の多くは、単なる精神論ではなく実践しやすい簡潔なアドバイスとして書かれているため、自分の中に取り入れていきやすい。音楽やスポーツ、語学の領域で特に効果を発揮すると思うが、それ以外のスキルでも使える。能力を身につけようとしている人にはおすすめの一冊。

  • 「体で覚える」という意味合いの「筋肉の記憶」というのは存在しない。なぜなら、筋肉は脳の命令を実行するだけだからだ。したがって、新しい科学とは、「才能を開発したいなら、深い練習を通じて脳を鍛える必要がある」という考え方に要約できる。Read more at location 26

    肉体的なスキルの場合、自分が相手の体の中に入り込んでいる様子をイメージするといい。動きとリズムを意識し、その動きの内側の形を感じとることに努めよう。  一方、知的なスキルの場合、達人の意思決定パターンを心の中で再現することによって、そのスキルを疑似体験するといい。Read more at location 202

    ただし、盗むときは、全体的な印象ではなく具体的な要素に集中しよう。たとえば、ゴルファーのバックスイングの頂点での左肘の角度、外科医の右手の動作、歌手が高音を出すときの唇の形と張り、コメディアンがギャグを言うときの間、などなど。Read more at location 240

    大切なのは、どんな形で日記をつけるかではなく、書きとめたアイデアをあとで振り返ることである。今日の結果、明日の課題、翌週の目標というように。Read more at location 251

    ハードスキルを学ぶときは、正確に測定しながらゆっくりおこなおう。1回にひとつの単純な動作をおこない、繰り返しによって完璧に仕上げてから次に進もう。とくに最初はミスを発見し、修正することを心がけよう。Read more at location 348

    細分化するにあたっては、まずスキルの青写真を脳に刻み込もう(「秘訣2」を参照)。そして、次のふたつの問いを自分に投げかけよう。 1 このスキルのなかで習得できる最小の要素は何か? 2 その最小の要素と関連している他の要素は何か? Read more at location 533

    どんなスキルを身につけるときも、やり方はいつも同じだ。すなわち、まず全体を見て、それを最小の要素に細分化し、そして復元する。それを繰り返すのだ。Read more at location 543

    つまり、ひとつの小さな部分を選び、それを単に改善するのではなく完璧にするのだ。完璧にするというのは、つねに100パーセント正しくできるまでスキルを磨き上げるという意味である。Read more at location 551

    一流のプロは素人と比べてひとりで練習する時間が5倍も多かったのだ。Read more at location 611

    学習しようとしている一つひとつの部分に対して具体的なイメージを描く工夫をしよう。そのイメージは詳細でなくてもかまわない。ただし、見て感じやすいようにすることが重要である。Read more at location 624

    ミスに対しては「深刻な態度」ではなく「真剣な態度」で受け止めることが肝心だ。Read more at location 634

    練習スペースを縮小し、そこでの繰り返しを増やし、密度を濃くして目標を明確にすると、ますます深い練習をすることができる。Read more at location 648

    超スローモーションの練習は拡大鏡のように作用する。つまり、ミスをはっきりと認識し、それによって修正することができるのだ。  Read more at location 671

    必要不可欠な動き以外のすべてを取り除くことで、いちばん大切なことに意識を集中できるからだ。それは、正しく背伸びをすることである。Read more at location 694

    初めて完璧に繰り返しができたときである。そんなときは、そこで動作を止めて心のテープを巻き戻し、それを心の中でリプレーしよう。Read more at location 698

    中途半端にやってはいけない。調整は、あとでいくらでもできる。まず大げさにやってみて動作の限界を感じとり、次にそのスキルを正確にマスターすることに専念しよう。Read more at location 722

    避けたいことではなく、達成したいことにいつも意識を集中しよう。Read more at location 728

    (間違えを訂正する)ひとつの方法はサンドイッチ方式を使うことである。その要領はこうだ。 1正確な動きをする 2不正確な動きをする 3ふたたび正確な動きをする。Read more at location 751

    平たくいうと、何かをもっとも効果的に覚えるためには、10分おきに3回練習すればいい、ということだ。Read more at location 761

    よいテストを考案するためには、次の問いを自分に投げかけよう。 ・このスキルのカギを握る要素は何か? ・自分の正確さや信頼性を測定するにはどうすればいいか? ・上達の度合いを把握できるように、どうすればそれを楽しく素早く繰り返すことができるか? Read more at location 779

    1 背伸びと繰り返し 2 意識の集中 3 明確な目的意識 4 強力で迅速なフィードバック Read more at location 787

    スーパーリアリズムで有名な画家チャック・クロースは、こう言っている。 「ひらめきに頼っているようではアマチュアだ。Read more at location 973

    トーナメントやコンテストを日常的な行事にするのではなく、特別な機会に限定すべきである。最初のうちは練習の時間と実戦の時間を5対1にすると効果的だ。10対1にするともっといい。Read more at location 992

    根性とは、「熱意」と「粘り」と「規律」を合わせたものだ。根性があれば障害を乗り越えて前進を続けることができる。Read more at location 1067

    大きな目標を周囲の人に言うと、実現の可能性が低くなる。なぜなら、その目標を発表したときに無意識のなかで取り組みが完結してしまうからだ。つまり、脳がその目標を達成したと勘違いするのである。Read more at location 1089

    園芸家のようにじっくり辛抱強く取り組もう。そして、一つひとつの部分が全体をつくっていくことを確信し、大工のように着実かつ戦略的に取り組もう。Read more at location 1099

    「練習すれば完璧にできる」のではなく、「練習すればミエリンが形成され、それが完璧な出来ばえにつながる」のである。Read more at location 1151

  • 才能を伸ばす方法を、簡潔に書かれているので、非常に分かりやすいし、読みやすい本です。

    秘訣51の、「大きな目標を内緒にしておく」が一番印象的でした。夢や目標を語ってしまうと、語ったことで満足してしまうから、語ってはいけないというのは、自分でも思うところがあります。大きな目標は自分の中にしまい、黙々と目標に向かって遂行していきたいと思います。

著者プロフィール

ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー作家。著作は『才能を伸ばすシンプルな本』(サンマーク出版)、タイラー・ハミルトンとの共著で『シークレット・レース:ツール・ド・フランスの知られざる内幕』(小学館)など。2012年、ウィリアム・ヒル・スポーツ・ブック・オブ・ザ・イヤーをハミルトンとともに受賞。「アウトサイド」誌コントリビューティング・エディター。大リーグのクリーブランド・インディアンス特別アドバイザーも務める。家族は妻のジェンと4人の子供。子供の学校がある時期はクリーブランド州オハイオで、夏の間はアラスカ州ホーマーで暮らす。

「2018年 『THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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