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- / ISBN・EAN: 4988113765619
感想・レビュー・書評
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デンゼル・ワシントンの堕ちた英雄役っていうのが何とも乙だ。超人ぶりが目立つヒーローとは正反対の汚れ役も確りこなすところ、益々好きになった。飛行機事故の話は題材にしているが、アルコール依存症・薬物依存症の恐ろしさをじっくりと描いた良作。悪魔に魂を売る前に改心し、刑務所で自由になったの独白は心に沁みる。ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」やレッチリの「アンダー・ザ・ブリッジ」が使われているのも象徴的。ドン・チードルやジョン・グッドマンの配役は効果的。
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パニック映画かと思ってたら、違った。デンゼルが演ってなかったら、ただのどうしようもないクズを描いた映画なんだけど。彼が演じてると、なんとか救ってあげたい気持ちになって、最後までハラハラした。
でも彼を救うには、この方法しかなかったんだな。
デンゼルの演技、凄いと思う。
冒頭、BGMでAint No Sunshineがかかってドキッとした。いい曲だなー。マイケルのカバーしか聴いたことなかったけど、こっちもいいな。 -
ヒーロー物かと思いきや、アル中ドラッグのお話しで、嫌いじゃない。
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オーランド発アトランタ行きの旅客機が、嵐に巻き込まれる。
それをぬけたと思ったら、突然の急降下。
油圧計の故障と思ったら違う。尾翼に問題があると判断した
ウイトカー/デンゼルワシントン機長は 背面飛行で水平を保ち
ガソリンを捨て、着陸寸前で 戻して 草原地帯に 無事着陸する。
102人のうち 乗務員2名、乗客4名が死んでしまった。
それでも、96人の命を すくったのだから 英雄とされた。
急降下の原因は、機体の不整備にあった。
しかし、機長は コカイン常習者、そしてアルコール依存症だった。
その事実を 隠そうとするのだが。嘘を 嘘として 続けるうちに
本当であることを思ってしまう。
確かに、英雄的であるが 機長の状況は許せない。
いつ 嘘ではなく 本当を言えるのか?
公聴会の前に、ホテルに連れて行ってとめるが
そのとなりの部屋には アルコールがあった。
意思が実に弱い。機長として、命を守ると言う精神がないのだね。
経営者は 会社の損失しか計算しない。
有能な弁護士は うまくある事実を隠してしまうが、
機長は 公聴会で。
ふーむ。アルコールチェックなんて簡単な操作でできるので
乗務員は 飛行前に チェックすればいいことではないか。
管理システムの 欠如。
それにしても、背面飛行と言う操縦法はすごいな。 -
アル中の機長のヒューマンドラマ的な。
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人の気持ちの弱さを描いたのかと思いました。
そして、それでも残る絆の強さについても。
ネタバレですが、ラストシーンでもし息子が来てなくて、ニコールが来てたらこんなに考えなかったと思います。
主人公ウィトカーは常に罪に悩まされます。
その逃げ道としての酒。薬。
酒飲みとしてはすごく共感できる描写だらけ。
飛行機事故を描いて、心の内側、深いところをえぐる映画だと思います。
公聴会でウソをつき続けたウィップが、最後には愛した女を守るところは秀逸だと思います。
ちょっとずつウィップのウソがばれていくところ、そして、それを感じるウィップのやばいって表情がとてもリアルです。
ただ、それでもこの事故を少ない死者で止めたことを善しとすべきか、そもそも飲んだことがNGなのか、考えさせられる映画でした。 -
人はいろんな弱さを抱えて生きる。
でも、その弱さを変えたい、
克服したいと想いながらも生きようとする。
痛い目にあいながらも、その弱さは
なかなか克服できない。
きっとそれが人間なんだ。
自分だけが「弱い」わけじゃない。
流れに逆らいながら生きる。
もしかしたら、それが幸福への道なのかもしれない。 -
キャストアウェイ、フォレストガンプの監督。
ダメになってしまった人が、どうしたら立ち上がれるのか。困難ばかりで逃げたくなる気持ちは痛いほどわかる。
ダメダメぶりがとてもいい。立ち直るきっかけて、どうやったら見つけられるのだろう。