占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ミステリーのおすすめで必ず出てくるので読んでみました。
    全てのヒントや情報が与えられたタイミングで著者から挑戦されますが、あのタイミングで解ける人はいるんですかね、、笑
    ともあれ終盤の謎解きは驚きの連続で、その手があったかと唸るようなトリックでした。
    約100年前という時代があってこそのトリックではありますが、名作と呼ばれるのも納得の作品だと思います!

  • 金田一ーッ!
    これは怒られ案件ですね!間違いない!
    作中最大のトリックが明かされた時、鮮明に思い出しました…異人館殺人事件を。
    トリックがパクリだったのは、記述があったので知っていましたが、「なんかの作品からパクったんだ〜」くらいしか当時は思っておらず、名前も覚えてなかったのが幸いでしたね。
    それにしても、1981年に出る作品としては極上の出来です。

    ただ、現代の主人公たちが動き出すパートまで100ページ以上かかったので、そこは少し冗長だったかな…
    昔の話を丁寧すぎるきらいで、まるで陳述書のように聞かされるので…

  • 初めて本格派ミステリー小説に挑戦しました
    小難しいそうな感じでしたが
    最初の手記から読み入ってしまいました
    スラスラ読めるほどストーリーも良かったです
    登場してくるキャラも中々癖のある人ばかりで笑えます笑笑
    でも!なんと言ってもトリックが素晴らしい!謎解きのシーンでは終始 「いやいやいやまじかよ!」の連発
    ちなみに本気で犯人当てにいこうと思いメモを取り
    真面目に推理したのですが無理でした、、、
    てかこんなん当てるほーが無理やい!無理やてすげーもんトリックが!ふざけるなぁぁぁぁ!!!!!!
    と手にしていたiPadを外にぶん投げてやりましたわ!
    すると外で野球の練習をしていた子供のフルスイングのバットに直撃いい当たりしてましたわぁ〜
    見事な打球で飛んで逝きましたーಠ_ಠ
    さっiPad買いに行こう♪♪
    小説ってめっちゃ面白いですね(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
    あざーっした!!

  • ミステリーで現代ではなく、過去を舞台にしている場合、死体と本人確認が完璧にできないので、被害者で死んでいるという者の内、誰か生きてるんじゃないかと容易に想像つくのが難点。
    で、お札の謎がでてきたときに、死体の細工は分る。でも誰が犯人かまでは絞り込めなかった。登場人物が多すぎて考えるのが面倒くさくなってきたので。
    謎は複雑なのだけど、その謎を知りたいかというと、底までの牽引力は自分には感じられなかった。
    昭和11年というあまりにも、過去を舞台としているためであろうか。

  • 以前から評判の良い本だったので、Kindleまとめ買いで購入。序盤は、???だったのですが、第2章でそれが手記なのね。。。とわかり、「なるほど。手記が先にあっての犯人探しものか」と。で、御手洗が登場し推理するものの、かなりの難題っぽい。で、今度は、別な手記が。これまた「えー。そうだったの!」って感じで、ん~全くわからん状態。そして、ついに御手洗が解決しめでたしめでたし。ですが。。。
    この形式は法月さんの「頼子のために」が素晴らしかったので好きなジャンルですが、それより前に書かれているんですよね~(たぶん)。それ考えると、この作品に感化されて、新たなジャンルが生まれた訳で、それがすごいなあという印象。話の内容と最後の推理などは、ちょっと「えー!そんなことできるの?」とか思ったりもしたので、ちょっと入り込めなかったのですが、やっぱり秀作ですね。

  • 読み応えのある推理小説だった。トリックもよく考えられていて感心した。ただ考えられすぎていて難解であることは否めない。トリックの説明の部分では、エンタテイメントというよりかは数学の証明問題の解答を読んでいるような感覚になった。 トリックの全体像はわかるものの詳細を理解しながら読もうとすると頭が沸いてきてしまった。

  • 【再々読】トリックも犯人も知っているはずなのに、やはり面白い。というかそれ以外は忘れていました。探偵が御手洗であることや、石岡くんは存在すら。あっちへフラフラこっちへフラフラとするのですが、作者の筆力で読みを止まらせません。リーダビリティーが高いのですね。kindleだと、見てはいけないイラストを見てしまうこともなく、最後まで楽しめました。この作家さんを読むのあれば、これが最初の一冊であるべきであることは間違いありません。決して最後の一冊にはなりませんよ。(1981年)

  • おすすめのミステリー小説を調べるたびに上位に出てくる作品。読者に挑戦状を出すタイプのいわゆる本格推理ものの小説は何となく苦手だったが、ついに手を出してみた。
    結論から言うと「わかるわけあるか!」という感想だ。偽札のヒントでこのトリックを思いつけるのは実際御手洗くらいだろう。そういう意味では40年誰もわからなかったという点に説得力はあるが。
    アゾート殺人の5個の死体を6個に見せかけるというトリックは思わず声を上げるほどに面白く、この点だけでも本作が評価される理由がわかる気がした。ただそのせいもあって相対的にその前の二つの殺人事件が地味というかノイズに感じられた。推理要素に関してもっと言うなら、読者への挑戦状の際に登場人物一覧やそれぞれのアリバイなどその時点で出た情報をまとめたページが欲しかったと思うのは、少々贅沢だろうか。

  • 御手洗潔という探偵は、綾辻行人先生の館シリーズで知りました。
    が、そこからなかなか手が出ず…
    しかし読んでみるとすごく面白い!
    食わず嫌いはいけませんね。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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