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感想・レビュー・書評
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時代背景が違うけれど、さすがは明治の賢人、現代の学者とは違い実学に重きを置いている。明治政府への評価がとても高い。国と個人のあり方については時代を感じた一方、女性の人権については先進的。後半は心の持ち方についてが中心。「知性ととくと仕事の棚卸し」をして「人生を設計する」というのには感じ入った。開国間もない明治の雰囲気が良くわかる書でした。諭吉が現代の日本を見たら、どのように評価しただろう。70〜80点は行くかな?
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2022.12
・「世話」とは「保護」と「指図」。その範囲が一致していることが大切。
・経済の公的な論に酔って、私的な道徳を忘れてはならない。
・「個」と「公」が自然と繋がっている状態を学問によって作る。 -
現代語訳はPHP文庫でも出ているので、どちらでもお好みのものを。こちらの方が柔らかい文体になっている気がする。個人的にはPHP文庫の方が好み。
これも個人的な事情だが、学問のすすめの関連書籍を多く読み過ぎたので本書は少し食傷気味だった。「最古のビジネス書」と呼ばれるほど普遍的な内容が書かれているとは思うので、時期を置いて忘れたころにまた読み直したい。 -
印象残ったこと
・国民の性質が政治の性質である。国民が無関心でバカだと政治も馬鹿になるをだろう。
・学問は学ぶだけでなくそれを「実行」しなければ意味がない。たとえ本を100冊読んでも行動に移せなければ意味ないのかな。
・国民の役割は二つあり、一つは自分の代理として政府を立て、国内の悪人を取り締まって、善人を保護するものであり、二つめは、政府との約束を固く守って、その法を持って保護をうけることである。 -
【内容】
非常に有名な「学問のすすめ」を現代語訳した本。
学問のすすめ自体は、福澤諭吉の考えた、いくつかの論文のようなものを1冊にまとめたもの。
国と個人の関わり方、学問する意義などのどう生きるべきかの考えを述べている。
【評価】
★☆
【得たもの?やってみること】
・衣食住を得るだけなら蟻とおんなじ。何かを成し遂げ、何かを後世へ伝える。
・棚卸のすすめ
→望みや目標、達成するための手段やその結果をたまには棚卸する。
→GTDみたい
・疑ったうえで判断する。この判断力を得ることが、学問をする意義
・物に支配されるな。
→次々と発売されるものを購入するために働くようなまねはばからしい。
・人望(栄誉)は努力してでも得るべきもの
→人望がないと、なにもできない。
【感想】
現代語訳で読みやすい、もっと時間をとってよめれば、もっとヒントとなるものが得られそうな本。
内容には今の仕事の進め方、生き方の本にも通じる部分があり、これをその昔に書いたと思うと、さすがは名著といわれるだけのことはある。