貧乏サヴァラン (ちくま文庫) [Kindle]

著者 :
制作 : 早川暢子 
  • 筑摩書房
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  • 毛利鴎外の娘、森茉莉の食べ物にまつわるエッセイ集
    父母から大切に育てられて育んだ「伸びやかな(ある意味伸びやかすぎる)自尊心」を体現したような森茉莉さんの主張が楽しい
    粋を大切に思いながら、刺し身をめぐって知人の子供に本気で腹をたて、自分には常識がないのかも、と表面的には嘆きながら「まぁ、あたしはこうだから仕方ないわね」くらいの大胆な諦めをかます森茉莉さん
    表記のせいか(バターはバタア、など)出てくる料理やお菓子の描写がどれも美味しそう

著者プロフィール

1903~87年、東京生まれ。森鴎外の長女。1957年、父への憧憬を繊細な文体で描いた『父の帽子』で日本エッセイストクラブ賞受賞。著書に『恋人たちの森』(田村俊子賞)、『甘い蜜の部屋』(泉鏡花賞)等。

「2018年 『ほろ酔い天国 ごきげん文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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