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- / ISBN・EAN: 4988111289148
感想・レビュー・書評
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ウッディ・アレンの美しいパリを映像におさめたいという気持ちが、タイムスリップの話を思いつかせたのだろうか。設定はどうあれパリを思う存分描きたいんだという情熱を感じる。
さりとて過去の時代がステキなのであって、その過去に戻ればもっと過去がステキだと思うようになるというメッセージも入れていて深い。
けど、この主人公は何なのだろう。フィアンセと来ているのに、フィアンセのことはほったらかし、自分の自己中、独善性にも気が付かず、周囲の人への思いやりもなく、親の前で平気で悪口を言う。フィアンセのピアスを箱について好きな人に贈ろうとする。そこにフィアンセが現れてるのに贈り物は振り回している。それじゃあバレてしまうだろう。ほとんど子どものままだ。これだけ社会人として失格なキャラも珍しい。
過去に戻るとヘミングウェイもピカソも面識がないのに気軽に話かけてくる。タイムスリップのありえない設定は面白いけど、この気軽さはルール違反と思う。そんな人が気軽に話かけてきたらそりぁいい世界だろう。
これは自己中の思いが強いあまりそれが幻想となったと見るべきなんだろうか。日本で映画ならその分生気をとられて痩せていくという設定になるところだろう。
最近映画で4点がつくのが少ない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイムスリップ物だが、コクトー、ヘミングウェイ、マンレイだのブニュエルまででくるが、やすモンのタイムトラベルもの。ブルジョワジーの秘かな愉しみかな、ヒントあたえてたの。なんかインテリが好みそうな意匠だが、内容は「バブルへGO」とかと同じっす。
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キャラクター設定に無理がある気が。
絶対この二人合わないでしょってとこからストーリーが始まるからあまりはいりこめなかった。 -
結局同じ価値観の人の方が合うよねっていう話なのか?
過去を美化する人間を美化しているっていうかね。パリの風景とか文豪に憧れてる人は楽しめるだろう。 -
いつの時代も変わらずに、懐古主義の僕らは失われたものへの憧憬や畏敬をもち過去に焦がれているものなのだ。
芸術家たちの台詞廻しが素敵。実際の人柄は詳しくないので分からないのですが、そうあって欲しい偉人像が描かれていました。 -
期待したほどではなかった。
タイムスリップして、フィッツジェラルドやヘミングウェイに会って、ガートルード・スタインに小説の批評をしてもらったからって、だから、、何?
情熱的なパリに魅せられて、浮気した婚約者と別れたからって、、だから、何?
ストーリーが、ホントにつまんない。 -
プリムビデオで見たが、ただ、過去に行って、美術界の過去の偉人と会うという話であるがそれだけであった。ただ、最後の過去ばかり憧れずに現在もいいものだし、満足すべきであるというくだりはそこそこだったが、
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主人公のギルはハリウッド映画の売れっ子脚本家だが、小説家を目指したいという葛藤を抱えながら、婚約者とその両親とパリ旅行へ。1920年代のパリを信奉する彼に奇跡が起き、深夜の鐘の後車に乗り込むと自分の憧れる時代のパリにタイムスリップ。ピカソやフィッツジェラルド、ヘミングウェイと議論を交わし、ピカソの愛人の美女アドリアナと出会う。アドリアナはベルエポック時代のパリがゴールデンタイムだと考えており、ある夜ギルとアドリアナは20年代から更にタイムスリップする。そこではロートレックマキシムで絵を描いているが、彼らはルネッサンスが一番だと過去を信奉する…人は無い物ねだりをするものだと思い知り、現実と向き合おうと考え、自分の時代で自分の人生を進め始める。
コメディという認識で見始めたけど、歴史上の人物がたくさん登場するのがメインで、知らない人もいて完全には楽しめなかった。ダリが似てる、とかはわかったけど。