- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988111289148
感想・レビュー・書評
-
アマゾンプライムでたまたま見つけたウディアレン作品。
何気に初ウディアレンとなります。
その前に前情報。
アメリカでウディアレンの作品には、「衒学的だ!」という批判があるそうです。
アメリカではお金持ちぐらいしか大学へ行きませんから、教養のある人はあまり多くないかもしれません(日本とはピラミッドの構造がちょっと違います)。
なので、教養のある人が知っているあるあるネタも一般大衆には理解できないのだそうです。ゆえに、「教養のある奴らだけが楽しめる映画を作ってる!」と非難されるのだそう。
この作品も、例に漏れず、歴史上の偉人がわんさか出てきます。そして登場人物は普通に知っているし、憧れすらしています。だからわからない人には置いてけぼりを食らうかもしれない。
おや、アマゾンにもそんなレビューが・・・。
というわけで初ウディアレン。パリの街並みは綺麗ですし、偉人たちの台詞回しに痺れっぱなし。登場人物はちょっととんがってるかも。諧謔的な面も持ち合わせますが、それもまたクール。
いい作品を見ることができました。
”ハリウッドの脚本家ギルは、婚約者とその両親と共に憧れのパリに滞在中。 そんな彼がある夜、0時を告げる鐘の音に導かれて迷い込んだ先は、芸術花開く1920年代だった! これは夢か幻かと驚くギルの前に、次から次へと偉人を名乗る面々と、妖艶な美女アドリアナが現れて・・・。” -
エコール・ド・パリの時代のパリに行って錚々たる芸術家に会えるなんて、夢の様。
観ているこちらも気分が浮ついてしまう。
日常にそんなことがおこってしまうコメディー。
とてもリアリティがあって、メルヘンチックでもなく、普通に20世紀前半のパリに行ってしまう。
主人公達が旅行者である設定が違和感をなくさせるキーポイント。
鼻もちならないアンチ役がアクセントになっている。
この登場人物もウディ・アレン的。
まさに、今まで通りのウディ・アレン印なんだけど、新鮮な印象。
大御所もいいところなのに、ここまで軽やかな作品を作れて、きちんと観客にも夢見させられる。ウディ・アレン凄いな。 -
心地よい夢の世界へ招待してくれるファンタジー♬
深夜、0時の鐘が鳴ると、どこからともなく
クラッシックカ―・プジョーが迎えに来てくれて、
車内でワインやシャンパンを振舞ってくれる。
もうそれだけでウハウハ~☆
そして、1890~1920年へ連れて行ってくれます。
しかもロートレック・ゴーギャン・ドガ・ヘミングウェイ・
ピカソ・ダリ~などなど、数えきれない芸術家を
紹介してくれる
夢のようなお話。
どの芸術家も、風景も、雨のパリも絵葉書みたいに綺麗で最高!
個人的にはダリと気が合いそうな気がしました。
自己主張が強い男でなんでもサイに結びつけて話す
とても面白い男でしたよ。
この作品鑑賞中はいつも飲んでる安いワインが
いつもより美味しく感じられラッキー!
もう、ホントに酔いしれて夢心地~☆ -
パリを旅行中の主人公が1920年代のパリと現代を行き来するというちょっとファンタジーチックな自分探し作品。
さらっと見れました。
主人公がの婚約者役、どこかで見た気がする•••と思って調べたら、この間見た「スポットライト 世紀のスクープ」の記者役の方でした。「アバウト・タイム」の主人公の相手役でもあるんですね。印象に残るいい役者さんだと思います^^ -
物語の構成が実に巧みだ。
パリの歴史の重みなるものが、
何げなく表現されている。
ヘミングウェイは、アメリカ人なのに
パリになじんでいる。
スペイン内戦に加わったことが、それをスムースにした。
ギルはアメリカ人なので、そう簡単に パリに入り込めないが
ヘミングウェイが 道先案内人にすることで、
違和感をなくそうとしているのは巧みだ。
ヘミングウェイとピカソ。フィッツジェラルド。
なぜか、ワクワクするような出会い。
ピカソが ピカソ的で
ダリが ダリ的だった。
しかし、ギルは 婚約者と一緒にもかかわらず
夜の街を彷徨するのを許されるのは、不思議な設定。
アドリアナに 一目惚れする ギル。
アドリアナは つねにホルモン全開。
あわや と思ったが、結局すれ違う。
さらに アドリアナのあこがれの時代に スリップする。
探偵事務所の職員も とんでもないところに
タイムスリップする。
過去は つねにまぶしく 光り輝くときがある。
パリは 文化の華々しいひかりの中に
包まれていたのだ。 -
映画の内容は普通だが、音楽が素晴らしかった。
-
よく言えばウディ・アレンによるパリ讃歌。悪く言えばただの観光映画。
ハリウッドの脚本家が、フィアンセとその裕福な両親ともにパリを訪れる。
主人公の脚本家は小説家になりたいと願い、初の小説を執筆中だが、なかなかうまくいかない。
深夜のパリをさまよい歩くうち、1920年代のパリにタイムスリップし、そこで、フィッツジェラルド夫妻、ヘミングウェイ、ピカソ、ダリ、コール・ポーターなど、綺羅星のごとき芸術家たちと出会う。
2010年代と1920年代のパリを行き来する形で、ストーリーは進む。
楽しく観られるが、アカデミー賞脚本賞を獲るほどのものかなァと思った。話としてはごく他愛ないし……。
フィアンセや、パリで偶然再会した彼女の友人らがくり広げるスノッブな会話、そしてそれに主人公が辟易する様子は、かつての『アニー・ホール』のよう。ウディ・アレンは変わらないなァ。
相変わらず女優たちが魅力的に撮られているし、年老いてもまったく枯れないアレンには感心する。 -
オープニングショットは長々とパリの街並みを映しているだけなのだけれど、さすがの画作りを披露していてあっという間に惹きこまれる。20年代のアメリカ文学史に精通しているとニヤニヤできます。なにしろヘミングウェイやフィッツジェラルドが有名な伝記的エピソードを実演(?)してくれるのである。特にヘミングウェイなんか傑作(些かカリカチュアが効き過ぎな気もするが)。「黄金時代」への憧れが高じて作家志望の青年が実際に20年代のパリに入り込んじゃうところは、『カイロの紫のバラ』で凡庸な主婦の映画好きが高じてスクリーンから実際に役者が飛び出してくるシーンと好対照をなしている。美しい夢のような世界が栄えるのは厳しくて退屈な現実があればこそ。逆もまた然り。
ピカソやダリやヘミングウェイや、各界の有名スターがいっぱい出てきて楽しかった。
どんなに年を重ねても、...
ピカソやダリやヘミングウェイや、各界の有名スターがいっぱい出てきて楽しかった。
どんなに年を重ねても、映画を撮り続けるアレンはすごいね。
『アニー・ホール』は私もお気に入り。
小生はヘミングウェイが渋くてカッコよくて好きでした。
他の映画も早くトライしたいです。
小生はヘミングウェイが渋くてカッコよくて好きでした。
他の映画も早くトライしたいです。
もう観られた?「カイロの紫のバラ」
もう観られた?「カイロの紫のバラ」