- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988111245335
感想・レビュー・書評
-
本作についての事前情報は持っていなかったが、もともと千利休に関心があったために鑑賞してみたもの。切腹に至る事情を、山上宗二、古田織部の場合と対比させ、同志それぞれの美学を描いている。そして実際に切腹したわけではない織田有楽斎も、心の上では同志入り。自分の茶の道を極めることが生きることそのもの。生を全うするためには、賜った死を受け入れるしかなかったのだ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
井上靖原作.原作を読んだ時から見たいと思っていた映画.
1989年公開.セゾン文化華やかだった頃,西友が製作.
バブルを経た世代からすると,奥田瑛二が頭を丸めているのから衝撃的だったろう.
つくりは原作に忠実.
千利休は三船敏郎.ちょっとイメージが違う気がするが,さすがに違和感なく演じている.織田有楽斎は萬屋錦之介.これもまたナイスキャスト.古田織部に加藤剛,
山上宗二に上條恒彦.ここらになるとちょっとよくわからない.
どちらにしてもとても渋い原作,渋い映画なので興味ある人以外には勧めにくい. -
茶の湯をテーマにした話は例外なく禅問答的な話になるので苦手です。それだけ茶の湯は奥深いのだろうとは思うだけで、思考が止まってしまいます。
本作では千利休の高弟であった本覚坊が様々な茶人と問答を交わすのですが、回想シーンかと思えば、幽霊(?)と会話していたりと、なかなか一筋縄ではいきません。もちろん千利休の切腹の謎が明らかになったりしません。もやもや。
本作では3人の茶人が切腹します。とても異様な出来事に思えますが、実は3人とも武士上がりだった訳で、戦乱の終わりを予期して茶人に転向した者だったのか思われます。きっと彼らの内なる侍の血と何かすら因果はあったのでしょうね。
BS日テレ「木曜特選時代劇」より。 -
マンガ「へうげもの」を読んでたから、大体わかったけど、そうでなければ、なんのことだかさっぱりわからない作品だと思う。
外国のすごい賞を取ったとのことだが、審査員は外国人だと思うが、内容分かってたんだろうか?
静かなよい作品ではあった。 -
TVドラマ「千利休~春を待つ雪間草の如く~」田村高広、十朱幸代
のものを見たい