「わたし」の人生 我が命のタンゴ [DVD]

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監督 : 和田秀樹 
出演 : 秋吉久美子  橋爪功  冴木杏奈  小倉久寛  木下あゆ美 
制作 : 大石三知子 
  • アルバトロス (2013年12月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4532318407647

「わたし」の人生 我が命のタンゴ [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 大変良かった。認知症について真っ向から描いた良作。
    和田氏が監督を務めただけあって、その部分の事情についてリアルに細かく見せることが出来ている。リア王の話に重なるような物語の見せ方はセンスの良さを感じる。娘たちの父に対する接し方を描き分けることで、認知症に対するアプローチのパターンを示し、それで父がどういう行動に出るかが、認知症患者が実際どう感じるかのシュミレーションの役割を果たしている。それはまさにリア王の話にそっくりで、認知症の、狂気と正気を行き来する様子が生々しく描かれている。しかし、認知症と言っても、その形態はひとくくりでは捉えきれず、それに対する審査基準の単一さや世間での認知の低さは問題で、この映画でもそれを指摘するような場面がある。加え、認知症患者が~人、介護鬱患者が~人、それによる失業が~人と、この病気の深刻さが数でしか語られない部分があり、それに対する皮肉と感じる描写もあったりなんかして面白い。また、他の認知症家族や、介護施設の様子、行政の対応まで小出しではあるものの、きちんと触れていた点は良かった。さらに注目したいのは、この映画の核心ともいえる部分、「ジャーナリズムの植えつけた誤り」についてだ。「育ててくれた恩に報いるためにも親の介護は在宅ですべき。」なんてこんなのは押しつけにも程がある。(直接そういう表現をするわけではないが、それに結びつくような報道をジャーナリズムがする、ということ。)介護の負担を減らす手段があるのなら、それは積極的に利用すべきだし、ためらってはいけない。一部のジャーナリズムが発する前時代的な道徳観の押し売りのせいで苦しむ人がどれほどの数いるのだろうか。この映画終盤の、実家を売却し介護専用施設に父を預ける場面。気にしなければなんてことはないシーンだが、これを前向きな流れで見せた意義は大きいと思う。エンドロールで幸せそうに酌をくみかわす親子の様子や父との関係が良好に進んでいる様子を映し出したことは、この先介護の問題に直面する人、今苦しんでいる人の希望となるかもしれない。でも、こんなご時世にも関わらず、この映画の認知度が低いことを考えると、世間に正しい認識が広まるのはまだまだ時間がかかりそうだな、とも思う。

  • 和田秀樹医師監督の、前頭側頭型認知症の実話をモデルにした家族と介護のお話。
    認知症230万人、介護のため退職を余儀なくされる人15万人、治る見込みのない病気を前に、絶望的な事件や日常の繰り返しの中に、それでも希望の光があるのかを問う。
    (自分の問題として、色気・食い気・暴力・盗癖・感情の爆発等、壊れていく本人の心の内とはいかなるものなのか、そしてそれと対峙していかざるを得ない家族の長い重たい時間と空間を思う時、絶望の中から見いだせるものが果たしてあるのかと思う時、暗澹たる気分に陥ってしまうのは否定できない)

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