生きものたちの部屋(新潮文庫) [Kindle]

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  • 著者のエッセイ集。伊丹の自宅にある書斎で小説を生み出すまでの苦労や、「絵具「地球儀」「腕時計」など身の回りの物にまつわる思い出について綴る。関西弁の会話とユーモアが良かった。

    小説家としての自分を奮い立たせ、作品を書き始めるまでに感情を昇華させる過程が興味深い。「川三部作」、「幻の光」、「錦繍」も、一枚の絵や写真でイメージを膨らませていったらしい。短編「西瓜トラック」が生まれる際の〈触発〉の様子も描写されている。

    1995年刊行。阪神・淡路大震災の直後であり伊丹の自宅が倒壊し、避難を余儀なくされる日々が日記風に綴られている。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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